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臥頭狂一のエロ小説ブログ。※18歳未満閲覧禁止。

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鉄砲打ちのバルゴ 前編 (28枚)

あらすじ

 時は数世紀前のヨーロッパ。鉄砲打ちのバルゴという男が山奥に住んでいた。バルゴは過去に罪を犯したせいで世捨て人のように暮らしていた。
 冬を控え最後の猟に出たバルゴだが、一発の銃声に邪魔される。この山ではバルゴのほかに猟師はいない。縄張り破りは猟師にとって許されるものではなかった。だが、銃声の犯人は貴族だった。貴族を相手に猟師の縄張りを主張したところで通用するものではない。しかしバルゴは激情にまかせ、貴族を射殺してしまう。
 証拠隠滅をはかり、貴族の乗ってきた馬車を始末しようとするバルゴ。しかし、馬車にはまだ人が残っていた。中にいたのは、若く美しい貴婦人だった……。

 ジャンル 陵辱 

 前述のように人殺し表現があります。




 数世紀ほど昔、とある欧州の山奥に、バルゴという鉄砲打ちの猟師が住んでいた。バルゴは髭が顔の半分を覆っていて、熊のような大男だ。過去に罪を犯したこともあって、人里離れた山深い僻地に山小屋を建て、世捨人のように暮らしていた。
 今年で三十九になるが、嫁はいない。両親もすでになく、兄弟もいない。山深い小さな小屋で、バルゴはたったひとり獣を狩って日々を過ごしていた。
 淋しいと思うことはほとんどなかった。バルゴは人づきあいが下手で、気性も荒い。月に一、二度街へ降りる。獣肉を売るときと、鉄砲の弾薬を買うときだけが、人との触れ合いのすべてだ。そのたった十分に満たない取引の間にも癇癪をおこしてしまうことがあった。人嫌いといってもいいかもしれない。ただ、女は欲しかった。
 バルゴは性欲が人の何倍も強い。若いころは街へ降りると必ず娼婦を買ったものだ。一晩で三人の娼婦を買ったこともある。できることなら今でもそうしたいが、過去に犯した罪がそれを許さなかった。
 今からもう十五年も前のことだ。そのころは彼も街に住んでいた。バルゴは雑貨屋の娘に恋をしていた。まだ十五、六の小娘だったが、清楚で可愛らしく、ふくよかな少女だった。ふだん金で買うような娼婦とは違い、清潔感があった。バルゴはどうしても彼女を抱きたかった。これを恋といっていいかどうかは微妙なところだが、少なくとも少女に惚れていたのは間違いない。
 不器用なバルゴはそれでも彼女の気を惹こうと努力をした。花など買ったこともなかったが、束にして贈り、なけなしの金をはたいて首飾りをプレゼントした。しかし、少女が彼に振り向くことはなかった。それどころか熊のような風貌のバルゴを嫌い、父親をつかって門前払いするようになった。
 バルゴは短気な男である。せいいっぱいの誠意を見せたつもりなのにむげに拒まれ、頭に血が昇ってしまった。父親に半死半生の重傷を負わせ、店先で少女を犯した。
 当然、法に触れる行為である。バルゴは逮捕されて裁かれた。彼に科せられた刑罰は、二年間の強制労働だった。期間だけをみると軽いものに思われるが、内容は過酷なものだった。採石場に送られ、来る日も来る日も石を切りつづける毎日。与えられる食事は残飯のようなものでしかも少なく、休憩も満足に与えられない。過労により次々と罪人労働者が倒れていく。事実上の死刑も同様であった。多くの者は半年と保たず死んでいったが、バルゴは持ち前の頑強な肉体により、二年という長い歳月を耐え抜いた。
 解放されたあとバルゴは街へ帰った。路を歩くと、人々の目が冷たかった。額には強姦を犯した者の証である焼きごての火傷の跡が醜く残っている。子供たちはバルゴの額を指差し、侮蔑の言葉を吐いては逃げてゆく。地面に唾を飛ばし、バルゴは娼館へと向かった。二年間、溜まりに溜まったものを女の身体に吐き出したかったのだ。
 だが、彼は娼館の前で追い返される。乱暴な男や、強姦の前科持ちはお断りということだった。立ちんぼの娼婦も同じだった。バルゴの噂は街中に知れ渡っていた。顔を知らずとも、額に刻まれた性犯罪者の烙印が、女という女を遠ざける。もうバルゴの相手をしてくれる女は存在しなかった。
 彼自身は知らぬことだったが、二年前に犯した雑貨屋の娘は自殺していた。そのことがバルゴの悪名を高めてもいた。
 バルゴは山奥に居を移した。もともとが人づきあいなど好きではないのである。女を抱けないのなら、街に住む必要はない。鉄砲の腕だけは彼の右に出るものがなく、街には肉の需要はいくらでもあった。獲物をすぐ仕留められる山に住んでいたほうが都合が良かった。月に二度も街に降りて、仕留めた獣の肉を業者に売り渡せば生活には困らなかった。困らないどころか、金銭には余裕があるくらいである。
 しかし、いくら懐が暖かいとはいっても、バルゴが本当に欲っするもの、女だけは手に入らない。バルゴは虚しい日々を、手淫によってごまかすしかなかった。


 朝靄がまだ抜けきっていない。日は出ているがまだ低い位置にある。風はなかったが山の朝は人に優しくはなく、肌寒かった。
 厳しい冬を迎えようとしていた。バルゴにとってはこの年最後の稼ぎ時である。山が雪に覆われたら、もう狩猟はできない。足が雪に埋まってしまうからだ。蓄えがないわけではないが、余分にあるに越したことはない。今年最後の獲物として、バルゴは木のかげに隠れて大鹿を狙っていた。
 彼は狩猟の天才だった。けして焦らない。単に狙い撃ちが上手というだけでなかった。狙いが外れない位置まで撃たないのだ。ぎりぎりまで近づき、待つ。もちろん、近すぎると獲物は気配を察して逃げる。その見きわめを、バルゴははずしたことがなかった。
――まだ、遠い。
 大鹿はしかし、まだ近くまで来るはずだった。川がこちら側にある。このあたりに姿を現しているのは、水を飲むためだとバルゴは踏んでいた。普通なら震えずにはいられないような寒さだったが、彼は微動だにしなかった。鼻から白い息をしずかに吐いている。
 バルゴの思惑通り、大鹿は川辺へと寄ってきた。
――よし。もうすこし。
 銃を構える。外すわけがなかった。風はほとんどなく、視界も悪くはない。遮るものはない。しかし。
 銃声。大鹿は一瞬のうちにバルゴの視界から消えた。バルゴは肩に銃をかけたままだった。銃口から、煙は出ていない。彼は弾を放っていなかった。
――誰だ。俺の縄張りを荒らしやがったのは。
 猟師には縄張りがある。この山一帯は親の代からバルゴの狩猟場ということになっていた。それを犯した者がいる。そのせいで、獲物を取り逃がしてもいた。バルゴの顔が朱に染まった。
 銃を肩に構えたまま、バルゴは銃声のしたほうを探った。彼の耳には谷のほうから聞こえていた。山は彼の庭のようなものだった。この山を知らないものが奥深くまで入れるわけがない。道に近いところだろう。それも谷あいだ。
 予測どおりバルゴのいる場所よりもずっと谷側、しかも山道のすぐそばに、犯人を見つけることができた。長い猟銃を肩にかけている。若い男だった。
 男は華美な身なりをしていた。狩猟をするために山に入っているのだろうに、真っ赤な燕尾服を着ていた。持っている猟銃の銃身には金銀細工が施されている。男のそばには、豪奢な馬車が止めてあった。どう見ても、男は貴族であった。
 貴族は特権階級である。なにも生産することはないが、平民が必死で働いて得た財をむしりとっていく権利を持っていた。領主たる貴族の権限は絶対に近く、領内の娘の処女を奪う『処女権』なるものさえ存在する。貴族にとって平民など虫けらのようなもので、領内のものは人間から草木一本にいたるまで貴族のものであった。
 貴族にとっては猟師同士の縄張りなど取るに足らないことである。訴えてみたところで追い返されるだけだろう。それだけではすまないかもしれない。この場合、いかに自分の狩猟場を荒らされようとバルゴは涙を呑んで耐えなければならない。それが貴族と猟師の立場、身分の違いというものであった。
 しかしバルゴはおさまらなかった。自分の縄張りを侵されただけならば我慢したかもしれない。苦々しく思いながらも怒りの矛をおさめていたかもしれない。だが、狙っていた獲物をとり逃がしたこともあわさって、彼は激しく逆流する血潮をおさえることができなかった。
 銃は肩に構えたままだった。銃口を、若い貴族へと向ける。距離はかなりあった。しかしバルゴには確実に仕留める自信があった。俊敏で警戒心のつよい鹿に比べれば、人間など動かない的のようなものだ。貴族の男は、まるでバルゴには気づかず、獲物を探しているのか首をキョロキョロさせている。
 轟音が鳴り響く。銃口の遥か先、馬車の横で、赤い燕尾服が吹っ飛んだ。熊をも一撃で仕留める口径の大きな銃である。即死は間違いなかった。
 銃口からは白煙がゆらりと立ち昇っている。銃声が朝の山腹に何度もこだましていた。
――やっちまった。
 倒れて動かない貴族を遠目で見ながら、彼の怒りは一気に引いていった。
 貴族を殺してしまったという、事の重大さが彼の思考を支配してゆく。露見すれば確実に死刑。それもひどい拷問の上でだ。平民が貴族を殺せば見せしめに残酷な目に合わされるのが常である。楽には死なせてはくれない。ひとりぼっちで生きているバルゴだが、やはり死は怖ろしく、苦痛は敵であった。
 厳しい責め苦を受ける自分を脳裏に浮かべていると、馬車から男が飛び出してくるのが目に入った。身なりからすると御者だろう。考えるより早く、バルゴはすばやく新たな弾を込め、男に銃口を向けた。
 大きな銃声とともに、男の頭が消えてなくなった。首から下は、主人の上に折り重なるように倒れこんだ。
 ほとんど無意識に放った銃弾であったが、バルゴは自分の行動に満足し、ひとり頷いていた。白い息が、大きく吐き出された。
――ばれなきゃ、問題ねえ。
 ここはバルゴの庭といっていい山である。街から遠く離れているために木こりも来ないし、まず人は近づかない。貴族を捜索しに来るとしても、馬車と死体を始末してしまえば露見することはない。冬は近く、まもなく山は深い雪に覆われる。一冬越えれば発覚することはないだろう。彼はそう判断した。
 そうと決まれば一刻もはやく馬車と死体を処理しなければならない。バルゴは馬車へ向かって走り出した。

 馬車の置いてある山道までは、ずいぶん距離があった。我ながらとんでもない長距離射撃を成功させたものだとバルゴは思いながら、山道へと駆け下りていった。
 山道を辿ると、目標の馬車があった。よくこんな狭い路を馬車で辿ってきたものだ。馬が短いいななきをあげた。バルゴは息を整えながら、馬車のそばに重なって倒れているふたつの死体に近づいていった。
 馬車の横を、バルゴの巨体が通り過ぎようとしたときだった。小さな物音が、彼の耳に入った。音は、馬車のほうから聞こえた。
――しまった。まだ誰かいやがったのか。
 貴族の若者につづき、御者まで狙撃されたのだ。警戒して、馬車から出てこなかったのだろう。そのことを考えに入れていなかった自分の迂闊さに、バルゴは胸中で舌打ちした。
 あわてて、バルゴは銃を構えた。馬車の中にいる者も、銃をこっちに向けているかもしれない。彼は静かに馬車の扉の前から様子を窺った。どんなときでも、無闇に発砲するようなことはしない。
「出て来い」
 低い声でバルゴが命じた。扉ごしに発砲することはできない。相手の位置がわからない以上、発砲したところで無駄弾をつかうことになる。しかも、相手が銃を持っていた場合は最悪だ。新たな銃弾をこめている間に撃ち殺されてしまうだろう。
「早く出て来い。こなければ撃ち殺す」
 とはいうものの、バルゴには撃ち殺すほか路はない。もう、貴族の若者と従者を殺している。人の口を完全に封じるには死体にするしかないのだ。出てきたところで殺すつもりである。扉が開くとともに射殺するつもりだった。
 扉がゆっくりと開いた。しかし、引き金にかけられた指が絞られることはなかった。
 中にいたのは銃を構えた男などではなく、美しく着飾った若い貴婦人だった。山には不似合いな白いドレスを着ている。厚着をしていても寒さを感じるというのに、胸元が大きく開けられていた。
 バルゴは銃を肩に構えたまま、固まってしまっていた。銃口は依然、馬車の中に向けられている。
 女は若く、美しかった。まだ二十歳を越えてはいないだろう。肌はみずみずしく、流れるような長い金髪が眩しい。銃口を向けられ、蒼白になって怯えている。青い瞳が潤んでいた。
 バルゴは口中に溜まった唾を、音をたてて飲み込んだ。女だ。女がいる。十五年もの間、触れることもできなかった女が。しかも美しい。かつて金で買った娼婦などとは比べものにならない。上物の女だ。近くで見ることも許されなかった貴族の女だ。分厚い胸の奥の動悸が、頭に響くほど激しくなっていた。
 おそらくバルゴに撃ち殺された貴族の妻か妾なのだろう。血走った目は大きく開いた胸元へ向けられている。ふくよかな白い乳房が、男を誘っているようだ。
 銃が大男の肩から外され、馬車の側面へ立てかけられた。女の口から小さな吐息が漏れる。当面の危険はなくなったと判断したようだ。
 バルゴが、鼻息を荒くしながら革張りの座席へと乗り込む。女は身体を守るように、胸の前で腕を交差させている。狩られる寸前の小動物を思わせた。
 丸太のように太い腕が無造作に伸び、ほそい手首を捕らえる。
「ひぃ! い、痛いっ……」
 男の握力の強さに、捕まれただけで女の口から悲鳴があがった。バルゴは構わず、掴んだ両手を広げさせた。そして、ドレスの胸元を掴むと力まかせに引っぱった。紙を千切るように容易く、純白の布は音をたてて引き裂かれた。
「い、いやあ! ゆるして、ゆるして……」
 座席の上で背を向けようとする女の顎を、節だらけの指がつかまえる。黒い髭に覆われた男の大きな顔が寄っていく。
「女。名は」
「ひっ……あ、アネット……です」
「アネット。これから、おまえを、犯す。抗えば、殺す」
 吐く息が荒いせいで、言葉は途切れ途切れだった。熊のような大男が興奮しきっている。激情が交じった太い声は、貴族の貴婦人を震え上がらせるのに効果があったようだ。あきらめたように長い睫毛を伏せた。額の火傷の跡をみとめて、覚悟したのかもしれない。
 男の厚ぼったい唇が柔らかな紅唇に触れる。アネットは抵抗しなかった。薄汚れた大きな手が、金色にかがやく頭髪を掴み、引き寄せる。唇どうしがさらに深く触れ合った。
「んうぅ……んっ……」
 獣じみた男はひどい口臭だった。貴婦人の苦しそうな声が、合わさった口の間から漏れている。逃れようにも頭部を押さえられており、首を振ることもできなかった。男の舌が、大量の臭い唾液とともに口内に入りこんできた。
「ふぅぅん……? んん~っ……!」
 女が泣き声の混じったような鼻声をあげたが、バルゴはお構いなしだった。小さな舌を舐めまわし、アネットの口内を貪る。
(へへへ、こんなに綺麗な、貴族さまの女の口が、今は俺のものだ)
 空いていた男の手が、柔らかな乳房を掴む。乱暴といっていい手つきだ。大きなバルゴの手からあふれるほど、豊満な乳だった。太い指先に力がこめられると、整った眉が小刻みにふるえ、眉間に皺が寄った。
「ひううっ……!」
 塞がれた口の間から、悲痛な声がこぼれる。バルゴの舌が、咎めるように柔らかなピンク色のくちびるを舐めまわした。がさついた指先が、ふくらみの中央にある突起をつまんでいる。
 狩猟用の汚れたズボンの中で、バルゴの股間は怒り狂い、ふくれあがっていた。あまりの興奮に、そのまま漏らしてしまいそうだった。彼はようやく貴婦人のくちびるを離すと、いそいそとズボンを脱ぎ捨てた。
 野卑な男との口づけから解放されたアネットは、なめらかな手の甲で口を拭っていた。口内に流し込まれた臭い唾液を吐き出したかったが、大男の機嫌を損ねるかも知れない。意を決し、表情を歪めながら嚥下した。吐き気をどうにかおさえる。眦から、一筋の涙がこぼれ落ちた。
「見ろ」
 高圧的な口調に、アネットは従わざるを得ない。涙目のまま男のほうに首を向ける。下半身を剥き出しにした大男が立っていた。反り返った怒張を誇示するように、腰を突き出している。アネットは思わず声をあげそうになり、口を押さえた。
 バルゴのものは体躯にふさわしく、巨根だった。おそらく貴婦人の相手――撃ち殺した若い貴族だろう――にはこれほど立派な男根を持つ男はいなかったに違いない。アネットの驚いた表情に、彼は自尊心を満足させていた。
 男根を締めつけるものがなくなって股間は解放されたとはいえ、バルゴの高ぶりが消えたわけではない。アネットの胸を押し、座席の上へ強引に寝かせると、彼はドレスのスカート部分をも毟り取っていった。高級な絹混じりの布が裂かれる音を聞きながら、貴婦人は両手で顔を覆っている。小さくすすり泣く声が、手の間から漏れていた。
「うう……見ないで、ください……」
 破かれたドレスの下には、純白の下着が見えた。バルゴは残った布きれを剥いでゆく。
「おっ……」
 純白の下着は、純白たりえていなかった。ちょうど女の大事な部分が当たるところを中心に、黄色い染みが広がっていたのである。貴族と従者が続けざまに撃ち殺されるのを見て、失禁してしまったのだろう。太股のほうにも、濡れた跡があった。
 バルゴの口元に笑みが浮かんでいた。髭だらけの顔を貴婦人の下着へと近づけてゆく。冷えた空気のなか、むわっとした匂いが彼の鼻腔を刺激した。
「貴族の奥さまがおもらしか。へへへ、小便くせえ」
「いやっ……言わないで……」
 両手で顔を隠したまま、アネットはいやいやをするように首を左右に振った。失禁を知られただけでも耐えがたいのに、匂いまで嗅がれているのだ。うら若き女性にとっては、消えてしまいたいほどの恥辱であろう。
 大男の両手が、下着の端をつまんでいた。ドレスのように引き裂けばよいものを、わざとアネットに辱めを与えるかのよう丁重に、時間をかけて脱がせてゆく。
 露わになった恥丘には金色の若草が薄く生えていた。下着の中で小水に濡れていたらしく、きらきらと朝陽の光を受けてきらめいている。バルゴは眩しそうに目を細めながら見つめ、両手で脚を広げさせた。そして、まったくためらうことなくその下に位置する割れた柔肉へと口をつける。
「ひっ……い、いや! おやめに、なって……」
 バルゴは、言うほどに小水のにおいを気にしていなかった。彼は猟師である。仕留めた獣を捌いているのだ。獣の臓物や血の生臭さに比べたら、何ほどのこともなかった。
 そんなことよりも、十五年ぶりの女なのである。若く、美しく、しかも金髪なのだ。金髪の娼婦は値段が高い。彼も一度買ったことがあるが、陰毛の色が黒かった。髪だけを染めた偽者であり、詐欺に引っかかったようなものだった。陰毛までも金髪だということは、本物である。バルゴは興奮を増していた。
 大きく開けた口で、包み込むように割れ目にむしゃぶりつく。塩気のつよい、尿の味がしたが、構いはしない。分厚い唇で音をたてて吸い、舌で割れ肉の間をかきわけるように何度もなぞりあげる。
「あっ……そんな……」
 ごつごつした手は大きめな尻を弄っていた。張りのある、かたちのいい丸い尻だった。なめらかな白い肌に、無骨な指がめりこんでいる。
「んっ……やっ……」
 バルゴが舌で責め立てるたびに、アネットの身体がぴくぴくと揺れた。女が快感を感じているのか、それとも拒絶しているのか、バルゴにはわからない。金で買った娼婦はあからさまに感じている演技をしていたし、唯一抱いた素人女は強姦しただけだ。わからないまま、割れ目の内側を舐めつづけた。
 十五年ぶりの女だというのに、バルゴはすぐ覆いかぶさろうとはしなかった。ねちっこく、時間をかけて金髪女の股間をしゃぶりつづけた。どんなときにも焦りは禁物という、猟師の粘い性格が出ているようだった。
「ふ、あっ……ん……やぁっ……」
 アネットの声に、艶めいたものが混じりはじめる。膣穴をつついていたバルゴの舌先に、とろりとした液体が垂れた。そのまますくいあげて口の中に入れてみると、甘酸っぱいような味がする。貴婦人の淫口が、男を求めるように小さく収縮していた。
 べろり、と髭に覆われた口の周りを舐めまわしながらバルゴは身を起こした。女に抵抗する意思は見られない。たぎりにたぎった怒張の先端を、湿った割れ肉の間へと宛てがった。柔らかな肉を亀頭に感じただけで、漏らしてしまいそうだった。
 鼻息が荒い。これから貴婦人の若くてみずみずしい、白い肉体を貫く。存分に犯す。たっぷりと味わう。男の顔が、淫らな妄想にだらしなく歪んでいた。
 バルゴはゆっくりと腰を押し出した。閉じていた柔肉は押し広げられ、太い肉棒が少しずつ小さな膣穴に呑みこまれてゆく。血走った目が、結合部を凝視していた。
「う、あ……うぅ……」
 充分に潤滑液が塗されているとはいえ、大男の一物は小さな膣穴には巨きすぎる代物だった。アネットの口から、たえだえの吐息が苦悶の声とともにこぼれる。顔を覆っていた両手は、いつしか胸の上で固く握りしめられ、柔らかな双丘を押しつぶしていた。
 息が整わないのはバルゴも同じだった。額には大粒の汗が浮いている。黒髭に包まれた顔は赤くなっていた。つい先ほどまで白い息を吐いていたというのが嘘のようだ。
 深く貫くはずの男根を押す腰が止まっている。彼ははげしい高ぶりと、思いのほか狭い淫口の締めつけのために、挿し貫くことができないでいた。精を漏らしてしまいそうだったのである。
(だ、だめだ。いちど、出すしかない)
 バルゴの性欲は常人離れしている。三十九になるいまでも、二度や三度の射精では疲労を感じることはない。貴婦人に放出し、そのあとでたっぷりと愉しむことにきめた。
 そうと決まれば、できるだけ膣の奥で吐き出したかった。彼は女の細い肩に両手を伸ばし、強い力で掴んだ。そしてアネットを引き寄せるようにしながら、自分の腰を一気に押しつけた。
「う、おおおおっ……!」
 大男が獣のような声で吠えた。ぶるぶると痙攣し、腰を震わせて押しつけてくることから、アネットは膣内に射精されていることを感じとる。
「い、やっ……!」
 青い目が見開かれている。厚い胸板を白い手が押し戻そうとしたが、まったく意味をなさない。肉棒は根元まで挿しこまれている。狭い膣奥で幾度も脈動を繰り返し、獣液を注ぎこんでいた。
「あぅ……あ……」
 アネットは身体の奥で巨大なものの収縮を感じている。獣のような男の白液が、大量に注がれているのがわかった。男の胸を押していた手は力なく座席の上に落とされ、青い目は諦めの色が浮かぶ前に伏せられた。
「ふぅ……ふぅ……」
 ようやく、吐精を終える。バルゴの肩が上下に揺れている。はげしい快感を得ていた証であった。
 女に覆いかぶさり、口を吸おうと息の荒いまま黒髭に覆われた唇を寄せる。生温かく、臭い息を鼻先に浴びてアネットは反射的に貌を背けた。男の手はそれを許さず、三本の指で柔らかな頬を鷲づかみにした。伸ばされた舌が紅唇の間へと侵入してゆく。
「んうぅ……んん……」
 バルゴは貴婦人の口内を味わいながら、おもむろに抽送を再開した。挿入したままの肉棒は、まったく硬度を失ってはいない。放った粘液によっていくらか滑りがよくなっていた。
「うう……ん、やぅ……」
 口を塞がれたまま、アネットが首を何度も横に振った。一度の放出で終わりだと思っていたのだろう。大男がのしかかったまま、両手で金色の頭部を固定する。貴婦人は舌やくちびるだけでなく、頬の内側にいたるまで男の舌に蹂躙された。大男の胸板が押しつけられ、豊かな乳丘が横にひろがっている。
 男根の出し入れは徐々にはやまっていった。ぷっくりと割れた柔肉は、男が腰を動かすたびに閉じようと肉棒を締めつけている。押し広げられた割れ目の間から、白濁の汁が垂れ落ちて革張りの座席を汚した。
「ん! ん! んぅっ!」
 荒々しいバルゴの責めに、女の声もはげしくなっていた。分厚い唇は、アネットの口を弄びつづけている。彼に解放する気はなかった。美しい女の口内を思うままにしている! その悦びは、膣穴の締めつけとあいまって怒張を奮い立たせている。きつい膣内の中で、肉棒はさらに巨きくなり、硬さを増していた。
「ん、んおおおおぉぉ……!」
 限界が近い。それでもバルゴはアネットの口をはなさない。しがみつくように身体を密着させたまま、ただ絶頂に向かって、めちゃくちゃに突きこんでゆく。
「ぶむうぅっ……!」
 獣じみた咆哮をあげ、大男が二度目の射精をむかえる。口内に溢れそうなほど流しこまれた生臭い涎を飲み下しながら、アネットは男の痙攣を肌と奥処で感じていた。ドクッ、ドクッ、と膣内で脈動するのがはっきりと感じられる。膣奥にたっぷりと吐き出しているに違いなかった。
 長い射精を終えると、ようやく男がくちびるを解き放った。息苦しさと生臭い不快感から解放され、アネットは安堵のため息を漏らした。黒髭との間に、太い透明な糸ができていた。バルゴはべろりとそれを舐めとった。
 ふくよかな乳房を、無骨な手が弄っている。アネットは男から貌を逸らし、馬車の御者台をぼんやりと見つめていた。口だけでなく、はやく身体も解放してもらいたかった。青い瞳は濡れたままで、眦から涙は流れていたが、なんのために泣いているのか、自分でもわからなかった。
 バルゴは女の乳丘を揉みしだくのをやめなかった。柔らかく、張りも悪くない乳だった。薄い色の乳首をつまんでいるうちに、挿しこんだままの股間のものが硬度を取り戻しつつあった。両手を乳房の上に置くと、再度女を突く姿勢をとる。
「そ、そんな……もう……」
 男の意思を悟り、アネットはふるふると首を振る。青い瞳が哀願をあらわしていたが、獣のような男の情欲を煽るだけでしかない。火傷の跡のある額から玉の汗を女体に落しながら、男は腰を押しつけはじめた。

テーマ:18禁・官能小説 - ジャンル:アダルト

  1. 2010/01/06(水) 12:02:00|
  2. 鉄砲打ちのバルゴ
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臥頭狂一

Author:臥頭狂一
(がとうきょういち)
 日々、頭痛に悩まされながら官能小説を書いています。
 いろいろなジャンルに手を出していくつもりです。よろしければ読んでいってください。
 感想、お気づきの点など、コメント、メールでいただけると励みになります。よろしくお願いします。

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