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臥頭狂一のエロ小説ブログ。※18歳未満閲覧禁止。

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あかね色のやくそく -さん- (32枚) 


「タクミ……。どうして……? 帰って、なかったの……?」
 幼なじみが、そばに立っていた。
 拓海は、すべてを見ていたのだ。
 茜音はこの世でもっとも愛しい存在に、一部始終を覗かれていた。




「タクミ……。どうして……? 帰って、なかったの……?」
 小柄な幼なじみは答えなかった。茜音を気づかいながらも、どこか気まずそうにしている。甘えてすり寄ってくるはずの痩せっぽっちのからだが、数歩の距離を保っていた。
「ご、ごめんな、さい……」
 ぽろぽろと、少年の目から大粒がこぼれる。茜音は理解した。拓海の謝罪の意味を。
(帰らなかったんだ……タクミに、ぜんぶ、見られてた……)
 おさげ髪の少女の顔が、ゆっくりと青ざめていく。柴田に脅され、押さえつけられてキスされていたところも、大きなペニスを口にしていたところも、すべて見られていた。いちばん見られたくなかった相手に。誰よりもいとおしい幼なじみに。すべてを捧げるはずだった少年に。
 目を逸らした。拓海の顔をまっすぐに見ることができない。幼なじみの顔を見るのが怖かった。少女の目は、固く閉じられている。
「ご、ごめんなさい! ぼく……」
 気弱な少年には珍しい、大きな声だった。ぶるぶると泣き虫のからだが震えている。サイズの小さな足が、弱々しく一歩を踏み出す。泣き濡れた少女のもとへと。
「ぼく……見てた、のに……」
 もう一歩。誰も傷つけたことがない拳が、固く握りしめられている。
「見てたのに……たすけて、あげられな、かった……よんで、くれた、のに……」
 最後はかすれて聞こえなかった。白い歯が、きりきりと噛みしめられる。
 悔しさ。憤り。拓海には欠如しているはずの感情だった。意地悪されてはうつむいて泣き、いじめられては膝を抱えて泣く。その拓海が、上を向いていた。自分への悔しさで泣いていた。弱い自分を責めていた。
「ごめん、なさい……」
 少女の頬に、柔らかい布があてられた。涙と体液で濡れた顔を、拓海が拭ってくれている。ポケットから取り出されたハンカチは、幼なじみの体温が感じられた。
「タクミ……」
 これではいつもと逆だ。泣いた拓海をあやすのが自分の役目なのに、慰められてしまっている。けれども、悪い気分ではなかった。幼なじみの手はやさしく、不思議と安らぎを覚えた。
「あっ……あかね、ちゃん……」
 気づくと少年の薄い胸に飛びこんでいた。頼りなげな細いからだではあったけれど、ぬくもりは落ちかけた陽射しよりも柔らかく、ぽかぽかと温かい。頬ずりすると、叩かれた頬の痛みが引いていく気がした。少年の手がそっと動き、茜音の頭を撫でる。
「タクミ……すき……だい、すき……」
 幼なじみのぬくもりと、わずかな体臭が心地よかった。もっと密着したいと茜音は思った。顔だけでなく、からだ全体でも抱きあいたい。両手を拓海の尻にまわし、抱き寄せる。
「あっ、だ、だめぇ……」
 女の子のような情けない声が、少年の口から発せられた。少女を見下ろす顔は赤く、もじもじしている。小さな胸のふくらみを、股間の出っ張りが突いていた。
「うっ……ぐすっ……ごめん、なさい、ごめん……」
 目が合うと、拓海は目をこすり、ぐすぐすと泣き出した。なぜ謝るのか、そのわけも茜音にはわかる。
「いいのよ、タクミ……いいの。あやまら、ないで……」
 幼なじみを立たせたまま、ズボンに手をかける。するすると膝まで降ろすと、独特の青臭さが少女の鼻腔を刺激した。薄いトランクスの股の部分が、湿っている。
 ためらいも見せず、茜音は少年の下着をも降ろした。先端まで包皮に覆われた陰茎が姿をあらわす。小さく縮こまったペニスは、粘りを帯びた白い液体にまみれていた。
(あたしが柴田の……口でしてるのを見て、パンツのなかに、漏らしちゃったんだ……)
 守ることもできず、そのうえ脅されて言いなりになる茜音を見て興奮してしまった。後ろめたさと不甲斐ない自分を責める心で、少年の小さな胸は押しつぶされそうだった。
「ぐすっ……ぼく……あかねちゃん」
 ぷるぷると少年のからだが震えている。振動は性器にまで伝わり、皮の先までが揺れた。ペニスの先に粘液の雫が垂れていて、弱々しく泣くいまの拓海にそっくりだった。
 長い睫毛が伏せられる。アンモニア臭の混じる生臭さは気にならなかった。目の前に頭を垂れる小さな陰茎に、おさげ髪の少女は顔を寄せていく。
「ん……ちゅっ……」
「はううっ……!」
 さくら色のくちびるが包皮の余った先端に触れると、少年の下半身がぶるっと揺れた。
「あ、あかねちゃんっ……」
 肉茎が膨らみはじめる。むくむくと起き上がったペニスの先が、柔らかいくちびるをこすりあげた。垂れていた少年の体液が付着し、通り道に跡をのこす。水分を失いかけていた花びらが、その部分だけ潤いを取り戻していた。
「いいのよ、タクミ……今度は……あたしの口のなかで……おもらし、して……」
 空気に触れ、乾きかけた精液がべっとりとついた包茎のペニスを、茜音はそっと咥えた。完全に皮に包まれた先端を、口内で舐めまわす。
「あうううっ……き、きたない、よう……」
 はじめて味わう舌と唇での愛撫に、上ずった声がこぼれる。茜音はちっとも嫌ではなかった。おしっこ臭く、精液がこびりついていたけれども、獣に似た男臭さはない。汚れはすべて舐めとってあげたいくらいだった。
「ん……ちゅぷっ……」
 深くまで、陰茎を口に含む。舌の上でペニスが勃起していくのがわかる。露出しはじめた亀頭の小さな割れ目を、少女の舌先がつついた。
「はああっ……すご、い……」
 少年の口から悲鳴に似た喘ぎが出て、びくびくと腰を震わせた。元気いっぱいに張った勃起の先から大量の先走りが溢れる。舌上に与えられた幼なじみの悦びの蜜を、茜音は唾液に絡めて飲みこんだ。
(タクミのなら……ぜんぜん、平気……ううん、すすって、あげたい……)
 剥き出しのお尻にまわされた腕に力をこめる。抱き寄せられた腰はおさげ髪へと進み、下腹部と少女の顔の間にはほとんど隙間がなくなった。
「んぐ……ん、んぐっ……」
 さくら色のくちびるが、ペニスの根もとを吸っていた。ゴルフボールよりやや大きいくらいの睾丸が、下くちびるに触れている。
(タクミのおちんちん……やっぱり、かわいい……)
 柴田のものとは比べられないほど小さい。完全に勃起しても、少女の人差し指よりすこし長いくらいだった。奥まで含んでも喉を突かない幼い肉棒を、かわいいと思った。包皮に覆われたペニスを、汚らしいなどとは思わない。こびりついた尿の臭いも、愛しい人の匂いだと受け容れることができる。茜音は口いっぱいに頬張った肉棒を、ちゅうちゅうと音を立てて吸った。
「き、きもち、いいっ……きもちいい、ようっ……!」
 少年の臀部に緊張が走る。射精の衝動を堪えているのだ。
 口のなかでペニスが熱い。頬の内側が焼け爛れてしまいそうな気がした。ぴゅるぴゅると舌の上に噴き出した我慢汁を喉奥へと送る。愛する幼なじみの漏らした液体を、茜音は甘い果汁をすするように味わっていた。
(出そう、なの? いいよ、タクミ……いっぱい、出してっ……)
 見上げた少年の顔には余裕がなかった。目尻には涙が溜まり、顔を真っ赤にしている。熱い息を吐き、潤んだ瞳がうっとりと茜音を見つめていた。
(かわいい……なんてかわいいの、タクミ……がまん、しないで……いっぱい、タクミのミルク、出して……)
 熱い瞳で訴えかける。見下ろす拓海の頬がぴくぴくと痙攣していた。息が荒い。
「んっ……ちゅぷっ、ちゅぷっ……」
 柔らかいくちびるが、勢いよく幼い勃起をしごきはじめる。少女の口内で幾度も包皮がめくられ、また被る。その合間に、唾液に濡れた舌が剥けた亀頭を撫でまわす。淫らな水音と少年の喘ぎ混じりの吐息だけが、教室の静寂を侵していた。
「はああっ、はあっ……! あかねちゃん、あかねちゃんっ……!」
 さくら色のくちびるの間で、肉茎が太さを増した。拓海は何度も愛しい女の子の名前を呼び、衝き動かされるように腰を揺する。
 パンパンに張りつめたペニスが口のなかで跳ねたが、茜音は逃げなかった。幼なじみの肉棒を悦ばせようと、舌を這わせ、吸いたてる。気持ちよく射精してもらいたかった。
(おねがい、タクミ……あたしのお口に、いっぱい、どくどく、して……!)
 はげしくしゃぶりつき、鈴口をちろちろと刺激する。それが引き金となった。射精をおねだりする濡れた瞳に見つめられながら、拓海は最愛の女の子の口に漏らしはじめる。
「うああああっ……!」
 少年の声は、歓喜というよりは悲鳴に近かった。茜音の腕のなかで尻肉が締まる。同時にマグマのような熱いほとばしりが、舌の上に叩きつけられていた。
「んぐううっ……!」
 苦しげな声がこぼれる。けれども少女は幼なじみの脈動から口を放さない。次々と吐き出され、注がれつづける生命の噴出を、睫毛を伏せて受けとめていた。柔らかな紅唇は熱い情欲を求め、肉棒の収縮を促すように吸いあげる。びゅくびゅくと、幾度もの吐精が美少女の口内で行われていた。
(すごい……こんなに、いっぱい……どくっ、どくって……射精、してるっ……)
 ペニスの先から発射された精液は舌の上だけでなく、頬の内側や喉へと飛び散った。咳きこみそうになるのを堪え、茜音は勃起が脈打つのに合わせて吸いつづけた。最後の一滴まで、思う存分に射精させてあげたかった。
「はあああっ、はーっ、はーっ……」
 尋常ではない量の吐精を果たし、拓海がもたれかかってくる。茜音は頭と両腕で小柄な肉体を支えつつも、いまだペニスから口を放さない。すでに萎みはじめている陰茎をやさしく咥えたままだ。
「ん……ちゅるっ……ちゅううっ……」
「はうあっ……!」
 そっと吸ったつもりであったが、それでも射精後のペニスには刺激が強すぎたらしい。少年の全身が震え、口からは驚きの声があがる。
(あ……ご、ごめんね……)
 見上げる瞳で幼なじみに詫びると、さらに肉茎をすする力を弱める。不安そうに荒い息を吐いていた拓海だが、しだいにうっとりと頬を染めていった。残滓を吸い出される心地よさに、目を細めている。
「ん……ごきゅ、ん……ごくっ……」
 細い喉が何度も音をたてる。残り汁をすべてしぼり出し、味わうように飲みこんだ。茜音の顔に嫌悪の情はない。愛しい幼なじみの生命のエキスを口にするのに、微塵も抵抗はなかった。
 すっかり縮んで包皮に覆われたペニスが、久しぶりに空気に触れる。幼い陰茎は少女の舌によって清められていた。白液の一滴も付着してはいなかった。そのかわりというわけではないが、愛情をもって慰撫された証しの唾液が、ねっとりと絡みついていた。
(ちっちゃくなって……タクミのおちんちん、かわいい……)
 茜音は幼なじみのお尻を抱きしめ、だらんとぶら下がった弱々しいペニスに頬をつけた。すべすべの肌の頬ずりに、透明な液体にまみれた包茎がぐにゃりと押しつぶされる。結われた髪が、少年の下腹部を撫でていた。
「あうう……」
 気持ちいいのだろう。それとも膝が笑っているのだろうか。線の細い太股が、ぴくぴくと揺れている。
「タクミ。いっぱい、出たね。きもち、よかった……?」
 幼なじみを見上げる少女の顔に、微笑が浮かぶ。穏やかな笑みは慈愛に満ちたものなのに、頬には縮んだ陰茎を押しつけている。少年の背から腰にかけて、ぞくぞくと寒気に似たものが行き来した。
「う、うん……すごく、よかった……」
 茜音は目でうなずき、拓海の股間から顔を離した。垂れ下がったペニスを丁寧に両方の手のひらに乗せると、目を伏せて皮の余った先端にいとおしげに口づける。勃起するにまでは至らなかったが、小さくなった陰茎がぶるん、と揺れた。
 教室はすっかり赤く染まっていた。机や椅子が赤い床に影をつくっている。少年の影は長く伸び、少女の影は動物のように四つ足だった。
「あ、あった……」
 茜音は這ったままで目的のものに手を伸ばした。柴田に剥ぎ取られたショーツを探していたのだ。くしゃくしゃに縮んだ白い下着が、机の下に隠れていた。少女の上半身が机を支える丸パイプの間に入る。
「んしょ……」
 上体を屈めたために、下半身を持ち上げる格好になっていた。短いスカートのなかを少年の目が追っていることに、茜音は気づかない。自分の下半身が無防備だということも、忘れてしまっていた。
「ひゃんっ!」
 茜音の口からおかしな声がこぼれる。お尻が空気に晒されている。スカートをまくりあげられていた。机の下から振り返ると、拓海の顔がすぐ真後ろにあった。お尻に目を近づけて、まじまじと少女の恥ずかしいところを見つめている。
「た、タクミ……?」
 少年の眼差しは真剣そのものだ。這った脚の間から、無毛の一本筋の割れ目、そしてお尻の谷間にある小さなすぼまりまでを、突き刺すように凝視している。視線が痛かった。
(や、やだ……お尻の穴まで、見られちゃってる……)
 あわてて片手でスカートを戻そうとするが、それより先に拓海の頬が桃色の肌に押しつけられていた。染まった頬をすりすりとなすりつけ、幸せそうに目を細めている。
「た、タクミ……は、恥ずかしい、よ……だ、だめ……」
 ことばでいうほど、心は抗っていなかった。恥ずかしくはあったが、胸の高鳴りが抑えられない。這った姿勢で、茜音はもじもじと腰をくねらせた。
 小さなお尻が揺れ、頬ずりしていた顔が空を横切った。少年の首がくずれ、上体が前のめりになる。向かった先は桃色の谷間だった。拓海の鼻が、少女の股間に埋まる。
「わぷっ……!」
「ひゃうっ! だめえっ……」
 ふたりの声はほぼ同時だった。けして高いとはいえない鼻の頭が、ぴっちりと閉ざされた柔肉の下に突き入っている。押し開こうとしているようにも見えた。体勢を直そうと少年が顔をあげると、鼻が割れ目をこすりあげた。茜音の口からふたたび短い喘ぎがこぼれる。
(やだ、恥ずかしいっ……タクミの前でこんな声、出しちゃった……)
「あかねちゃん、かわいい……」
 拓海の鼻息は落ち着きがなくなっていた。敏感な個所に熱い吐息を浴びせられ、小ぶりなお尻がぴくぴくとふるえた。薄桃色の小さなくぼみも、悩ましげに収縮している。
「すごい……おしりのあな、ひくひくって、してるよ……」
「いやあっ……見ちゃ、だめ……」
 少女の顔が真っ赤に染まる。女性器ならともかく、排泄器官をまじまじと見つめられたくはなかった。愛しい幼なじみではあったが、だからこそ目に触れさせたくない。茜音は机の下を、這ったまま前進して拓海から逃れようとした。
「ひんっ……!」
 けれども拓海は姉御肌の幼なじみを放さなかった。両手で太股を引きこみ、お尻を抱きかかえる。そして再度、顔をお尻の谷間へと埋めていった。
「だ、だめえっ……だめ。タクミ……やめてえっ……」
 少年は止まらなかった。非力な細い腕ではあったが、渾身の力をこめてしなやかな両脚を抱き寄せる。夢中で股の間に顔を押しつけた。ふがふがと鼻や口から漏れる息が、少女の秘所を湿らせている。
「ひうううっ……!」
 茜音はくすぐったさを感じて身をよじった。その瞬間、がつん! という音とともに頭部にはげしい衝撃があった。目の前に星がちらついている。机の底板に勢いよく頭をぶつけてしまったのだ。
「いっ、いたあいっ……」
 涙が飛び出てしまうほど痛かった。頭頂を押さえつつ、もぞもぞと机の下から這い出す。下半身を捕らえていた少年は、ばつが悪そうに正座していた。
「ご、ごめん、なさい……」
 一時の激情に駆られていたのだろう。上目づかいの瞳には、後悔と反省の色が表れていた。まぶたの淵には涙が溜まっている。華奢な肉体がますます小さく見えた。
 痛む頭をさすりつつ、茜音は大きくため息をつく。泣きべそをかく幼なじみの姿が、哀れでもあり、いとおしくもあった。頭ごなしに怒鳴りつける気にはならない。
「もう……ばか、なんだから……」
 涙を浮かべる拓海の顔を胸に抱く。少年は安心しきった表情で、小さなふくらみに頭をあずけてきた。すりすりと頬を寄せ、甘えてもたれかかる。
(びっくりした……タクミがあんなこと、するなんて……)
 正座している幼なじみの下半身を見下ろす。剥き出しの脚の間から、包茎のペニスがぴょこんと飛び出している。二度も射精した後だというのに、先端からは透明な汁がにじみ出していた。
(あたしの……おしりや、あそこを見て……興奮、しちゃったの……?)
 おさまりつつあった鼓動が、少女の頭のなかにまで鳴り響いていた。拓海の「男」が、茜音を欲しがっている。茜音の「女」を求めている。下腹部の奥が熱くうずいた。あどけなさの残る少女の顔が上気している。
「ね、ねえ、タクミ……あたしのこと、すき……?」
 ごくり、と口中に溜まった唾を飲みこむ。小粒の汗が、少女の顔に浮いていた。
「う、うん……あかねちゃん、だいすき……」
 拓海にとっては、なにげない、いつもの返答にすぎなかった。わかりきっている答え。それでも、茜音にはそれで十分だった。覚悟を決めるのに十分な答え。大事なものを捧げる決意を、彼女はそのひとことで固めていた。
 胸に寄りかかり、目をとろんとさせている幼なじみの手を取る。自分のものより一回り近く小さいその手を、茜音はスカートのなかへと導いた。ほんのり温かい手のひらを、割れ目に押し当てる。
「あ……」
 驚いた拓海が少女の顔を仰ぎ見る。柔和な瞳を見たと思ったときには、唇が塞がれていた。熱を持った舌が少年の口を割り、ゆっくりと奥へ入りこんでくる。
「ん……ちゅ……んん……」
 舌が絡みあい、唾液が交じりあう。肩を片手に抱かれながら、拓海は熱っぽい口づけに夢中になった。息苦しいのにやめられない。短い吐息が互いの鼻や頬にかかり、高ぶりをはげしくさせていた。
「ん、えう……」
 勃起を握られる。いつもは冷たく感じる指が、今日は温かかった。包皮をつまむ指がやさしい。ゆっくりと上下する手の動きに、貧弱な肉体がびくん、と跳ねる。
 やや遅れて、拓海の指が動いた。閉じた割れ肉の筋を何度もなぞり、往復させる。熱を帯びて秘肉は柔くなり、開かれた割れ目の奥からは温かい蜜がとろりと垂れて指を濡らした。
「ん、ぷうっ……!」
 呼吸の苦しさに耐えられなくなって、ふたりはどちらからともなく口を放す。くちびるの間を、透明な糸が吊り橋をつくっている。断ち切るのが惜しいとばかりに、茜音はもう一度口を重ねた。
「んっ……タクミ……おいで……」
 恋人同士のキスを交わし、少女は床の上に脚を広げた。ほんの一瞬のためらいの後、秘所を覆うスカートをお腹の上までまくりあげる。
「あ、あかね、ちゃん……」
 少年の視線が一点に注がれる。知らず赤らんだ顔を近づけていた。
 ぷっくりとふくらんだ丘にはいまだ繁みが存在していない。未熟で頼りなく見える。しかし、わずかに開かれた柔らかな割れ目の間には、きらきらと夕陽にきらめく雫が滴っていた。淫らな香りを発する蜜は、まぎれもなく少年を求めていた。熱くたぎった幼なじみの勃起を、母親の乳を欲する乳児のように待ち焦がれていた。
「ここ……わかる?」
 ものごころついたときから、拓海の手を引いていた。いまも変わらない。茜音はか弱い手首を捕まえて、招きよせた。割れ目の奥の小さな入り口に、人差し指を触れさせる。爪のあたりまで受け容れると、少年の目が丸くなった。
「あ、あなが、ある……」
「んっ……ここに……タクミの、おちんちん……入れるの……」
「は、入らない、よおっ……! あかねちゃんが、こわれ、ちゃう……」
 青ざめた顔の幼なじみと目が合う。茜音は思わずくすりと笑みをこぼした。拓海がそう思うのも無理はない。指先でさえ、ぎりぎりの狭さなのだ。いくら幼なじみのペニスが普通より小さいとはいっても、迎え入れるのは容易ではない。激痛を覚悟しなければならないだろう。でも。
「だいじょうぶ、だよ……おちんちん、出して」
 心配してくれている。不安げに見下ろす拓海の心づかいが嬉しかった。茜音はさらに手を引いて、自分の上に跨らせた。腰を丸めて手を伸ばし、肉茎の根もとをつまむ。途中まで皮に包まれた亀頭の先端を、膣口へとあてがう。
「あ、うう……」
 湿った柔肉が閉じようとして、幼い勃起を挟む。生まれてはじめて触れる女性器は温かく、危うく吐精してしまいそうだった。少年は目を深く閉じ、歯を食いしばって堪えた。
「ん……がまん、できた……?」
「あ、あかね、ちゃあん……」
 拓海はほとんど泣きそうだった。幹を握る手が熱い。射精しているのかと勘違いしてまうくらい、どくどくと脈打っている。顔を真っ赤にして放出の衝動を抑える幼なじみを、茜音は目を薄め、母親のように見守っていた。
(タクミ……いっしょうけんめい、がまんしてる……)
 はやく抱きしめてあげたかった。温かい胎内で癒してあげたかった。
「きて……タクミ。ここに、おちんちん……ずぷって、入れて……」
 張りつめた肉棒を引っぱる。ピンク色の亀頭の突端が小さな裂け目を割るのを感じた。
「おしりに、力入れて……あたしのなかに突き刺して……ね? こわく、ないから……」
「う、うん……」
 おだやかな口調に安心したのか、拓海は素直にうなずいた。少女の肩の横に広げた手を置くと、腰を前に突き出す。
「あ、あれ……」
 すんなりとはいかなかった。柔らかい割れ肉の間をこすりあげるばかりで、なかなか入らない。包皮が恥丘の上でめくれ、剥かれた亀頭が湿った割れ目を撫でる。
「は、あう……」
 少年の眉間が小刻みに震えていた。また、漏らしてしまうところだったのだ。はあ、ふう、と荒い吐息が鼻や口からこぼれている。いつもはさらさらな前髪が、汗でべっとりと額にへばりついていた。
「がんばって、タクミ……なかで、いっぱい、出していいから……」
 なんとか呼吸を整理し、少年がふたたび挑む。受け容れやすいように、茜音はほんのすこしお尻を浮かせた。つまんでいた肉茎を、上から握りなおす。あとは腰を押し出してくれるだけで、処女の膣を貫くはずだ。
 上から、少年の体重がかかる。亀頭の先が入り口を押し分けはじめた。苦痛の声を、茜音は手で口を塞ぐことによって抑えた。涙がぽろぽろと耳の後ろへと落ちていった。
「いっ……」
 それでもひきつれた叫びが喉の奥から漏れ出てしまう。かわいいとすら思っていた幼なじみのペニスが凶器に思えた。股間が引き裂かれているのではないかと錯覚するほどに痛み、灼けるように熱かった。激痛に呼吸を忘れそうだった。
「はあっ、はああっ……!」
 ぜえぜえと肩を揺すりつつ、拓海は夢中になって腰を押しつけていた。なかなか膣内へ埋まっていかないペニスをねじこもうと、貧弱な下半身を懸命に振っている。
「タク、ミ……」
 茜音の顔にはわずかながらも微笑みが浮かんでいた。苦悶に眉をひくつかせてはいるが、涙に濡れた瞳は幼なじみを包むようにやさしく、安らかなものだった。
 少女の両脚が、ゆっくりと持ち上がった。上靴を履いたままの踵が痩せた尻をつつく。拓海が振り返ったときには、しなやかな足首が尻の上で交差していた。
「おいで、タクミ……」
 息を切らしての、ささやき。細い腰に絡まった茜音の脚に力が入る。少女の股の間へと、拓海は引き寄せられていく。熱く硬い肉棒が、すこしずつ呑みこまれる。誰も通したことのない、処女穴の奥へと。
「あああーっ……!」
 悲鳴に似た声は、拓海のものだった。もちろん痛みからではない。ぬるぬると湿った温かい膣壁に締めつけられ、思わず吐息と一緒に漏らしてしまったのだ。少女の膣内は狭く、それでいて幼いペニスを柔らかく包みこむ。少年の口からこぼれる息は熱く、甘い喘ぎは止まらなかった。
 勃起は根もとまで挿しこまれている。凄まじい苦痛がへその奥から全身へと広がっていたが、茜音の心を駆け抜けているのはむしろ歓喜だった。
(タクミに、はじめて……あげちゃった……)
 ずきずきと痛む破瓜の痛みさえ悦びだった。苦痛を刻みこんでいるはずの幼なじみの勃起が愛しかった。泉のように湧き出る涙が頬に熱い。いまや嬉し涙に変わっていた。
「はあっ、はあっ……あかね、ちゃん……」
 見下ろす少年の瞳が潤んでいる。甘えたいけれど、どうしていいかわからない。いつもと変わらない拓海だった。茜音は手を広げて、微笑んでみせた。
「いいよ、タクミ……すきに、動いて。きもちよく、なって……」
 汗まみれの愛くるしい顔が、ぱっと明るいものになる。けれどもほんの数秒だった。下腹部に力を入れたとたんに、少年の眉間には深い皺ができていた。
「ど、どうしたの……?」
「はうあっ……! だめ、出るうっ……!」
 幼なじみが覆いかぶさってくる。茜音は華奢なからだを受け止め、汗ばんだ背中を抱きしめた。
「ううううーっ……!」
 はげしい痙攣を、少女は胎内で感じていた。からだの上でも。拓海はがくがくと全身を震わせ、茜音にしがみついて射精をはじめた。小ぶりな玉袋がひくひくと収縮している。
(あっ……射精、してる……タクミが……あたしの、おまんこのなかに……どくん、どくんって、いっぱい、注いでるんだ……)
 のしかかる少年の手が、少女の肩を鷲づかみにしていた。貧弱な拓海の手とは思えないほど強い力だった。きりきりと肩が悲鳴をあげている。茜音は負けないくらいに強く、震える幼なじみのからだを抱きしめた。
(タクミ……おもいっきり、どっぴゅんて、して……最後まで、気持ちよくなって……)
 弱まっていく脈動を胎内で感じながら、茜音は至福の時を得ていた。気のせいなのかもしれないが、おなかの奥から温かい精液が広がっていくのを感じる。想いびとを最後まで受け容れることができた。満ち足りた幸福感が苦痛を忘れさせ、胸をいっぱいにしていた。
「はあ、はあ……ふう、ふう……」
 吐精が終わったあとも、ふたりはしばらく余韻を愉しんでいた。ペニスが縮こまり、包皮に覆われ、膣内から追い出されてしまっても、寝転がって抱きあっていた。どちらも汗びっしょりだったが、離れようとはしない。ずっとこうしていたいと、お互いが思っていた。
「タクミ……きもち、よかった?」
 にっこりと微笑む少女に、拓海はしかし、気まずそうに目を泳がせる。
「よく、なかった……?」
 あわててぶんぶんと首を横に振る。そのあとで茜音の胸に、そっと頭をあずけた。控えめな鼻がひくひくと動き、目には涙が溜まっていた。
「あかね、ちゃん……」
「ばかね、どうして泣くの……?」
 なんだかおかしくなって、茜音はぽんぽんと幼なじみの頭をやさしく叩く。
「だって……あかねちゃん、痛そう、だったのに……ぼく……」
 夢中になって止められなかったと言いたいのだろう。ぽろぽろとこぼれた涙が、少女の胸にまで流れ、シャツに染みをつくっていた。
「もう、泣きむし……」
 拓海の頭を胸に抱え、ぎゅうっと抱きしめる。
 拓海は「男の子」になりはじめたばかりだ。「約束」を守れるようになるのは、まだまだ先のことだろう。しばらくは、茜音が守らなければならない。これまでのように。
 でも、それでいいのだ。茜音が好きなのは、弱虫で頼りない拓海なのだから。泣き虫で茜音がいなければどうしようもない幼なじみなのだから。
 もちろん、このままというわけにはいかない。いつまでも子供のままではいられないのだ。けれども、焦ることはない。拓海はゆっくりと男らしくなっていけばいいのだ。そして茜音も、拓海にあわせて女らしく成長していくことだろう。
 いつになるのかは、わからない。「約束」が果たされる時期も。
 それまでは拓海を守ろう。甘えん坊で泣き虫な恋人を、何があろうと守り抜こう。茜音は自分の心に誓った。
(もうちょっとだけ……かわいいタクミでいてね……)
 拓海は母親に抱かれる赤子のように、うっとりと安心しきっている。茜音が髪を撫でつけると、気持ち良さそうに目を細めた。猫のようにごろごろいいそうだ、と茜音は思った。
 窓から射しこむあかね色が、ふたりをやさしく照らしていた。



テーマ:18禁・官能小説 - ジャンル:アダルト

  1. 2010/06/06(日) 06:06:08|
  2. あかね色のやくそく
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

 「あかね色のやくそく」は無謀にも某出版社さんに投稿した作品です。
 ライトノベルというものに初挑戦したものの、連日の苦戦を強いられました。書けなくて書けなくて、ひどく辛かった記憶があります。腕に蕁麻疹が浮いたり。
 某首相のように、「ライトノベルというものがわからない」などと独りで泣き言をつぶやいたりしてました(笑)。
 苦労しただけに思い入れがある作品です。気に入っていただけたなら、嬉しく思います。 
  1. 2010/06/06(日) 11:29:30 |
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  3. 臥頭狂一 #-
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  1. 2018/10/28(日) 19:34:46 |
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臥頭狂一

Author:臥頭狂一
(がとうきょういち)
 日々、頭痛に悩まされながら官能小説を書いています。
 いろいろなジャンルに手を出していくつもりです。よろしければ読んでいってください。
 感想、お気づきの点など、コメント、メールでいただけると励みになります。よろしくお願いします。

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