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臥頭狂一のエロ小説ブログ。※18歳未満閲覧禁止。

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鉄砲打ちのバルゴ 後編 (27枚)

あらすじ
 バルゴは至福の時を得ていた。従順で、すばらしい肢体をもった女との淫らな日々。女は献身的に尽くした。股を開けといえば開き、這えといえば這う。
 俺は楽園を手に入れた。これが夢なら、覚めるな。ずっと覚めないでくれ……。

※注意 後半に悪趣味な描写があるかもしれません。




「はあっ、あんっ……ん、いい、です、旦那、さまっ……」
 雪のように白い裸身が、毛むくじゃらの大男の上で跳ねている。なめらかな肌が汗ばんでいた。簡素なベッドがきしきしと音をたてた。薄汚れたシーツが皺だらけになっていた。
 暖炉には大量の薪がくべられ、パキパキと火花を散らす。換気窓からは眩しい朝陽が射しこんでいる。外は深い雪で覆われていたが、丸太をかさねて建てられた小屋の中は真夏のように暖かかった。丸裸で過ごしても風邪に罹ることはないだろう。ちょうど、いまのふたりのように。
「おっ、おお……いい、ぞ、アネット」
 長い金髪が揺れている。大男に跨ったアネットは、隆起した白い尻を擦りつけるようにして前後に動かした。太い肉棒が、根元まで飲みこまれている。ぼうぼうと伸びた黒髭の間から、喘ぎ声が断続的に漏れていた。
 バルゴは仰向けのままで、アネットが股間を押しつけてくるのにあわせて腰を突きあげている。息が荒い。毛深い胸板が汗で濡れていた。
 張りつめた男根は、膣穴からつよい締めつけを受けている。吸われるようであった。粘った蜜が、黒い陰毛に垂れて染み広がっていた。割れ肉の間から見え隠れする肉棒が、ぬらぬらと妖しいかがやきを放っている。
「こうですか、こうですか? 旦那さま」
 白い上体が弓なりになる。アネットは腰を前につきだして、結合部をわざと強調してみせた。押し広げられた割れ目に、湿った肉棒が出入りしている。男の目が吸い寄せられ、肉茎が呑みこまれてゆくようすに釘付けになった。
 青い瞳が潤みを帯びている。髭に覆われた男の顔を、扇情的なまなざしで見下ろしていた。濡れた舌が、紅唇を舐めている。
「あふ、ん……いいですか? きもち、いいですか、旦那さま」
 バルゴの腹の上で、白い女体が腰を揺さぶった。男根は柔らかな媚肉にはさまれ、淫らな水音をたてている。目が離せなかった。黄色い歯の間から、息を吐くごとに唸り声がこぼれていた。
 男の限界が近いことを悟り、女は反らしていた上半身を前へと倒す。ふくよかな乳房を濃い体毛で覆われた胸へと押しつけた。男女の汗が交じりあう。アネットは、ほそい腕を太い首の後ろにまわした。汗で湿った男の耳に口をつける。温かい吐息をやさしく浴びせながら、ぞろりと耳たぶを舐め上げた。
「ほおッ……ふぅむ……」
 ぴくぴくと男が全身を震わせるのを見とどけ、アネットは密着したまま白い尻を振りたてた。乳丘が、幅広の胸になすりつけられている。
「どう、ですか? 出ちゃい、そうですか……あっ……旦那さま」
 耳元で女が囁く。バルゴは眉間に皺を寄せて目をつぶっていた。耐えようとしているようであった。吐く息は短く、調子がとれていない。痴呆のように口を開けたまま、喘ぎを放ちつづけている。
 まるい尻が、大きく揺れている。単調なうごきではなかった。女の腰が妖しくうねる。逞しい肉棒が、左右に傾きながら白い尻の間を出入りしていた。
「おお、おぼおッ……」
「がまん、しないで……あ、ん……いっぱい……んっ……お出し、くださいませ」
 ふんだんに媚びを含んだ声が、バルゴの背筋にぞくぞくとした刺激を走らせる。もう耐えられなかった。せり上がる熱い奔流を、ぶちまけてしまいたい。
 男の目が見開かれ、ベッドの上にだらりと置かれていた太い腕が動いた。白い尻を鷲づかみにし、腰を押しつけた。口はかたく閉じられ、短い鼻息が続けざまに吐き出される。それとともに、女の股間へと打ちつける腰のうごきがはやくなってゆく。肉のぶつかる高い音が、室内に鳴り響いた。
「ふんっ、ふんっ……ふぅう!」
「あは、んっ……! すご、おいっ……旦那さま……」
 鼻にかかった女の声と熱い吐息を耳元で感じながら、バルゴは昇りつめるためにひたすら腹の上の女へ突きこんでゆく。目を剥いていた。隆起した尻に、太い指がめりこんでいる。
「はあっ……んうっ! んっ、出してっ……お射精、してぇっ……!」
 男の手に、さらに力がこめられる。膣の最深部まで男根が突き上げられた。広げられた割れ目が、肉棒を根元まで呑みこんでいた。
「ふむう、おおおおッ……!」
 男の腰が振動する。アネットは膣内のモノがはじけるのを感じた。膨らみきった男根がはげしく脈打っている。
「ああんっ……いっぱい、出て、る……」
 ゆたかな尻の下で、張った玉袋が収縮を繰り返している。女の子宮めがけて、大量の精液をおくりこんでいるのは間違いない。双臀の肉に沈み込んだ指が、こまかく震えている。女の腰が小刻みに揺れた。男の劣情を、すべて搾りとろうとしているかのようだ。
「おお、お……」
 獣液を注ぎ終えるまで、黒髭の間からは喘ぎ声が漏れつづけていた。断末魔のような、長い唸りだった。
 尻を鷲づかみにしていた指から力が抜けた。アネットは息をゆっくりと吐き、大きな胸の上に裸身をあずけた。張りのある臀部に指の跡がついていた。ごつごつした手が、慰めるようにやさしく撫でる。男の息はまだ乱れていた。
「うふふ、きもち、よかったですか? 旦那さま」
 バルゴの呼吸が整うのを待って、アネットが悪戯っぽい微笑みを向けた。青い瞳がまっすぐに己の主人を見つめている。バルゴは余韻にひたりながら、汗まみれの顔で頷きをひとつかえした。女体の重さが心地よかった。
「よかった……」
 女の目が伏せられ、髭に囲まれた分厚い唇に口づける。なめくじのような舌を出されると、目を伏せて愛しそうに吸った。舌をからめる。男の鼻息が熱い。身体を押しつけあいながら、ふたりはしばらく舐めあっていた。
 男のものが己の身体のなかで弱まるのを感じとると、アネットはしずかに身を起こした。バルゴの顔に満足げな笑みをみとめることができたが、同時に期待するような目を向けている。青い瞳が男を挑発するようにほそめられた。
「んっ……」
 バルゴの腹の上で、長い脚が広げられた。臍の下に群生する黒い陰毛に、秘処がすっかり隠されている。肉棒が余すところなく呑みこまれていた。女の腰がゆっくりと浮く。力を失いつつある男根が、すこしずつ姿をあらわしてゆく。体液にまみれ、光り輝いていた。バルゴは瞬きもせずに凝視している。
 先端までが抜かれると、硬度を失った肉棒が力なくしな垂れた。挟まっていた異物がなくなり、割れ目が閉じようとする。よりはやく膣穴から白濁液が逆流し、あふれ出していた。粘った濃度の高い大量の白液が、とろとろと萎えかけた肉棒の上に垂れ落ちてゆく。男の鼻息が、ふたたび荒いものになっていた。
「ふふっ……いっぱい、出しましたねえ……」
 ととのった容貌に、妖しい微笑みが浮かんでいる。白い恥丘と女の貌を、男の視線が落ち着きなく移り歩いた。眼球に血の筋が浮いている。
 アネットの口から、わずかに舌がのぞいていた。上くちびるの端から端までを、時間をかけて濡らしてゆく。われ知らず、バルゴが上体を浮かせていた。髭のなかの口が半開きになっている。
 女が視線を落した。汚濁にまみれ、だらんと横になった陰茎。ほそい顎を傾けながら、その貌はゆっくりと男の顔へと向けられてゆく。血走った男の目を、青い目が覗きこんでいる。アネットが、もういちど上くちびるを舐めた。
「な、な、舐めろ。舐めとれ」
 上ずった声で、バルゴが命じた。すでに男根の先がもたげかかっている。
「はい……かしこまりました。旦那さま」
 上目づかいで主人の顔を見つめたまま、アネットは濁液にまみれた股間に貌を埋めた。白い裸身が這っている。小さな舌が、黒い縮れ毛に触れた。陰茎のまわりに付着した体液を、視線を交わしたまま舐めとってゆく。ピンク色の舌と陰毛の間に、白い糸がひいている。そのすべてを、アネットの舌がすくいとっていった。
「ん……んく……ん……」
 男根のつけ根に溜まっていた大量の白濁液は、すべて紅唇の中へおさめられた。白い喉が上下するのを、バルゴは見逃さなかった。放出した白濁が、アネットの喉を通っている。肉棒が、硬度を取り戻しつつあった。
 アネットは肉茎の裏側に舌を這わせた。玉袋の上から亀頭の小さな裂け目までを、舌を押しつけて舐めあげてゆく。その貌には媚びを含んだ笑みが浮かんでいた。こびりついた粘液を、濡れた舌が清めていった。
「おお、お……」
 バルゴの口から喘ぎが漏れる。瞬きがおろそかになったために、目が真っ赤に充血していた。
 男根が天を衝いたのを見て、女が身をのりだした。両手を、乳房の横に置いている。谷間に、硬く屹立した肉棒を挟んだ。柔らかなふくらみに包まれ、男根が小さく揺れる。一回りほど大きくなっていた。
 バルゴは自分の一物に尽くす金髪女を見つめながら、この上ない至福を感じていた。貴族と御者を撃ち殺し、嫁としたあの日から、すでに三月が経っている。人生でもっとも満ち足りた三月であった。
 殺人の証拠はすべて葬っていた。馬車に二人の死体を乗せ、さらに山深い深い谷底に突き落とした。断崖絶壁になっていて、人が立ち入れるようなところではない。馬はバルゴの住む丸太小屋まで連れてきて射殺した。ほとんど余さず食肉となった。
 バルゴは馬など扱ったことがなかったが、そこはアネットが買って出た。乗馬が趣味だったのだという。逃走を恐れたバルゴはけして馬上には乗せなかったが、それでも馬車を操り、小屋まで誘導する役目を果たした。彼女は最初から従順だった。
 唯一捨てなかったのは、貴族の持っていた銃だ。使い古したバルゴのものより、新式で性能がいい。よく手入れもされていた。きらびやかな装飾が気に入らなかったが、金具は銃の一部だった。外すと重心が狂うので、そのままにするしかなかった。まだ一度も狩猟には使用していないが、試し撃ちの結果は上々だった。春を迎えたら主力になることだろう。いまは入り口の横の壁に架けられている。
 古い銃は手入れの途中だ。分解して、油に浸している。いつでも手入れできると思って、ついつい放置したままだった。雪が降ってからはまったく銃に触れていない。どうせ狩猟には出られないし、女の身体におぼれきっていた。
 男根を挟みこんで上下している女の豊かな乳を見ながら、バルゴは思った。この女を殺さなくて良かった。アネットを撃ち殺していたら、また女に飢えつづける日々に逆戻りだった。いや、アネットという最高の肢体をもつ女を知ってしまったあとなのだ。前よりももっと渇き、女をもとめたに違いない。欲求うずまく地獄のような日々を過ごしていたかも知れない。
 いまは天国だった。雪深い冬は狩猟に出れない。バルゴは暇にまかせてアネットを抱いた。嫁というよりは性奴隷であったが、アネットはけして逆らわなかった。バルゴが命じればいつでも股を開いた。甘えた声で抱きついてきた。自分からすすんでバルゴの一物をしゃぶった。嫌な貌を見せることはない。のぞめばどんな姿態でもとった。服従を受け入れ、よろこびとしているようであった。かつて金を払って抱いていた娼婦どもとは、容貌も肢体も態度も比べ物にならない。豚も同じであった。
 もとが貴族だから家事はいっさいできなかったが、バルゴにとって何の問題もなかった。好きなときに抱ける、うつくしい女なのだ。それ以上だいじなことはなかった。
 アネットは、バルゴが射殺した貴族の第二夫人だといった。もとは没落した下級貴族で、親に売られるようにして結婚したらしい。妻とはいっても奴隷のようなものだったとアネットは語った。夫は酷薄な性格で、鞭打たれたこともあるという。いまのほうが幸せですと体毛の濃い胸に貌を寄せるアネットに、バルゴは有頂天になった。
 性戯に長けているのは、夫に仕込まれたためだという。バルゴに射殺されて貴族のもとへ十六のとき嫁ぎ、それから三年間男に尽くすよう調教されつづけたたのだという。
 バルゴは、アネットを少女時代から思うがままにしていた貴族に腹をたてていた。この白い身体を、独り占めにしていたのだ。しかしその調教の成果が、いまはすべてバルゴのものだった。俺のためにアネットを仕込んだようなものだ。そう思うと気分が晴れた。撃ち殺した貴族にざまあみろ、と唾を吐きかけたい気分だった。
 アネットは常に献身的に尽くした。身体を要求されればもちろん拒むことはないし、かならず望まれた以上の奉仕を添えるのを欠かさなかった。汗で汚れたバルゴの身体を洗うのはアネットの役目だったが、ときには手拭いのかわりに舌で全身を清めた。男が果てたあとには甘えることも忘れない。アネットにはすぐれた容姿だけでなく、男心をつかむ生まれもっての才があった。
「うッ……ううッ……」
 口髭の間から吐き出される息が熱い。眉と額の皺が震えている。バルゴはふたたび果てそうになっていた。
「んっ、ちゅっ、ちゅぶっ、んうっ……」
 肉棒を挟んだ白い双乳が、はげしく揺れている。アネット自身の手によって外側から押さえつけられ、弾力のある乳房に男根が圧迫されていた。豊満なふくらみにさえ収まりきらない肉棒の先を、首を縮めたアネットの紅唇が音をたてて吸う。あふれ出る先走りは、くちびるのなかで舐めとられていた。主人を見つめる青い瞳が、潤んで艶かしい。
「んっ……いいですよ、出して……ね? アネットに、いっぱい、いっぱい精液、出してください……」
 柔らかなくちびるを離し、牡の白濁液をねだるアネットの声に、バルゴはもう耐えることができなかった。短い呻きとともに、下半身の筋肉を解放させる。白い双乳の間で、熱いほとばしりが噴出した。
「あんっ……やっ……ん」
 勢いよく跳ねた熱い白液が、白い貌に一直線の筋をつくる。二射目を待たず、アネットは亀頭にしゃぶりついた。紅唇の内側で、はげしい脈動が起こっている。胸の谷間から、亀頭をすする音が室内に響いた。
「おお……あ……」
 精液をすべて扱き出される感覚に気が遠くなりながら、バルゴはこの幸せが永遠に続くことを願っていた。



 換気窓からはつよい陽が射している。昼をこえていた。晴れているようだったが、バルゴに外へ出る気はなかった。乱れたベッドの上で、隆起した尻を撫でまわしている。
 朝からもう三度放出していたが、まだ足りなかった。はげしい絶頂のあとには虚脱感に襲われる。だがしばらくアネットの乳や尻を弄んだりしているうちに、またむらむらしてくるのだった。飽くことのない、すばらしい肢体だった。
 バルゴは白い尻を、軽く張った。察したアネットが、ベッドの上に四つん這いになる。
「うしろからで、よろしいですか? 旦那さま」
 生唾を飲みながら、バルゴが頷く。股間はすでにそそり立っていた。先端を柔らかな割れ目に宛て、上下に擦りつける。誘うように、なめらかな尻が揺れていた。
 バルゴは腰を押し出そうとした、そのときだった。
 鋭敏な彼の耳が、小屋の外に物音を捉えた。聞き違いかと思ったが、風はない。音が鳴るようなものはないのだった。しだいに、雪を踏む音が聞こえてきた。
 外は雪に覆われている。人が歩けるような深さではなかった。何かの間違いではないのか。額に今までとは違う、冷たい汗が流れた。雪を踏む音は近く、そして数を増していた。
 バルゴは高い位置にある換気窓から覗いてみた。もう間違いなかった。冬の装備に身を固めた兵士が六人、木製のかんじきをつけて丸太小屋へ向かって歩いていた。
 ただでさえ人が寄りつかぬ場所である。豪雪のなか、兵士が六人もやってくることは偶然では考えられない。貴族を殺した証拠はすべて消したつもりだったが、どういうわけか発覚してしまったのだ。
 扉の横の銃をつかむ。弾薬をすばやく込めた。貴族が持っていた銃だ。試し撃ちはしたが実際に動く獲物を撃ったことはない。不安が残るがバルゴの銃は分解したままだった。これでなんとかするしかない。
 六人。距離はまだ充分あった。換気窓から狙撃できる位置だ。うまくいけば全員射殺できる。遮蔽物である木までは遠い。かんじき履きではすばやく移動できない。勝機はあった。皆殺しにして、後のことはそれから考えるつもりだった。
 換気窓から、銃口を出す。向こうはまだ気づいていない。先頭の兵士に狙いを定めた。いける。引き金を絞り込んだ。
「っ……! な、なんだ?」
 カチリとさえ、音は鳴らなかった。当然、弾は発射されていない。雪を踏む音だけが近づいてくる。何度引いても同じだった。
「あはは、あははは」
 ふいに、アネットが笑い出した。嘲るような笑いだった。バルゴが目を剥いて睨む。
「もう、おしまいですわね、旦那さま」
 口の端があがっていた。バルゴには、はじめて見る表情だった。狭い小屋なのに、白い裸体が遠く見えた。
「て、てめえっ……!」
「火蓋に細工していたんですのよ? 旦那さまはわたしの身体に夢中で、まったく気づいていませんでしたけれど」
 慌てて火蓋を見た。たしかに簡単な細工がしてあった。バルゴの使い古した銃の部品がうまく挟み込まれている。だが、それを取り除く時間はもうない。工具で引っ張らなければ取れないし、弾薬を一度完全に取り除かねば暴発するおそれがあった。
 バルゴの頭に血が昇っていた。金銀で装飾された銃を床に叩きつける。顔が熱したように赤かった。雪を踏みしめる音が、扉のすぐ近くに聞こえてきた。
「聞こえるか、バルゴ! おまえは包囲されている! おとなしく出てこい!」
 兵士の隊長らしき男の声が小屋の中まで響いてくる。バルゴの顔が、悔しそうに歪んでいた。
「出てこなければ扉を破壊するだけだ! 出てこい!」
「うううう~っ……!」
 憤怒に燃えた目が、アネットに向けられている。恐れをなしたのか、アネットは何も言葉を発しなかった。
 叩きつける大きな音がして、扉がきしんだ。大槌で叩いているのだろう。振動が小屋に伝わっている。
 扉には大きなかんぬきが取り付けられていたが、突破は時間の問題にすぎない。十回か二十回か。必ずかんぬきは破壊され、扉は開かれる。
「くっ、くそう!」
 巨躯が動いた。逃げようとする裸身を抱きしめ、上半身だけをベッドの上に押さえつける。白い尻が、バルゴに向けられていた。
「いや! やめてえ……!」
 太い腕が躍動する。二度、三度。白い尻に平手を張った。赤い手形が浮き出すころには、女の抵抗は止んでいた。
 大槌による破壊活動は続いている。小屋全体がきしむ音を聞きながら、バルゴは股間のものを白い尻へと宛てがう。追い詰められながらも、雄々しく勃起していた。もりあがった尻肉に爪をたてながら、一気に貫いた。
「うああっ……」
 青い瞳が涙で濡れていた。救助を待つこの状況下で犯されているためなのか、尻を叩かれた痛みによるものなのか、バルゴにはわからない。どうでもよかった。とにかく、この尻が憎かった。白くかたちのいい尻に、たっぷり射精してやる。それしか考えられなかった。
 大槌の打撃は断続的に繰り返されていた。木片が砕け、小屋の中に飛んできた。バルゴはひたすら腰を振りたてている。血管の浮き上がった目は、肉棒の出入りする尻だけを凝視している。扉が壊される音も、まるで気にならないようだった。
「はあっ、あんっ! いやあ、んっ……」
 アネットの息が荒い。艶めいたものが混じっていた。金色の髪を乱し、頭を左右に振っていた。バルゴの肉棒が、淫液で光っていた。
 木がめきめきと折れる音がした。ぜえぜえという、大槌を振るう兵士の息遣いまでもが聞こえてくる。扉の一部は貫通し、陽光が入ってきていた。
 尻をつかんでいたバルゴの両手が、乳房に伸びた。白い肌に、血が滲んでいた。バルゴは握りしめるように、双乳を鷲づかみにした。
「ひいっ! 痛い、痛いっ……痛いです、旦那さま」
 アネットは今さらになって泣いて許しを乞う。バルゴは無視した。耳に届いていないのかもしれなかった。射精に向け、猛然と腰を振りたてる。
「そおらっ!」
 兵士たちの掛け声とともにかんぬきが完全に折れ、ついに扉が開く。ライフルで武装した兵士が、小屋のなかになだれこんだ。
「なっ……!」
 六人が六人とも、小屋の中の光景に口を開けて呆然とした。大男が、金髪女をうしろから貫いている。兵士が突入したというのに、気にするでもなく腰を打ちつけていた。
「いや! 見ないで! 見ないで!」
 犯されている女はうつくしかった。濡れた青い目が男たちの欲情をさそう。しばらくは銃を抱えたまま、無言でふたりの性交を見つめていた。やがて隊長は咳払いをひとつして、部下たちに本来の任務を思い出させた。
「バルゴ! その女性を放せ! 逮捕する!」
 大男はまるで聞いていない。荒い息を吐いて女を犯しつづけている。男女の息遣いが、悩ましい。結合部から、透明な液が飛び散った。兵士のひとりが唾を呑む音がした。
「バルゴ!」
 隊長の叫びは無意味だった。そばで見ている兵士たちにもわかった。男には女しか見えていないのだ。どうせ女は何度も男に犯されているのだろうし、終わるのを待って逮捕すればいい。男が果てるのもそう先のことではあるまい。大男の体格からして、下手に引き離そうとすれば怪我人が出そうだった。待つべきなのだ。
 しかし、欲情した若い兵士が腹を立てていた。自分には一生抱けないようなうつくしい女を、うしろから貫いている。しかも女が感じているのは明白だった。こいつは、こんないい女をずっと犯していたのか。彼は込み上げた衝動を抑えきれず、銃を肩に構えた。
「よせ!」
 隊長の静止の声は間に合わない。至近距離から発射された弾丸は、大男の頭を跡形もなく吹き飛ばした。首から上が、完全に失われていた。
「いやああああ!」
 金髪女が金切り声をあげる。肉片と血潮がベッドの上に広がっていた。白い肌がどす黒い血の赤に染まる。隊長が舌打ちした。
「……仕方ない、男の死体を離して、女を保護しろ」
 命じられた部下が一歩を踏み出した瞬間だった。
 頭部のない、大男の腰が動き出した。豊満な乳房を握る手はそのままに、白い尻へ突きこんでゆく。
 男たちは凍りついたように動かなくなった。
「ああ、うあっ……ひいっ……」
 女には何が起こっているのかわからないようだった。ただ、大男の腰の動きにあわせ、声を放っている。目が虚ろだった。
 息を呑んで見つめる兵士たちの前で、頭部を失った男の腰がはげしく痙攣した。まるでまだ意思を持っているかのように、女の尻に腰を押しつけながら。貪欲に、女の子宮近くを味わっているようだった。痙攣は長くつづいた。
 痙攣が終わると、大男の身体は動かなくなった。乳房を掴んでいた手はだらりと垂れ、胴体は女の身体にもたれかかっている。
「………………」
 兵士たちはお互いの顔を見合わせた。誰もが蒼白になっていた。
「ひ、引き剥がせ」
 変に高くなった声で、隊長が命令した。誰も動こうとしない。彼はもう一度、強い口調で命じなければならなかった。
 女は意識を失っていた。男の死体は重かった。兵士が二人がかりで持ち上げねばならなかった。持ち上げたところで、一物だけが引っかかっている。頭部を吹き飛ばされて数分が経過しているというのに、膨張したままなのだ。結局、さらに一人が手伝ってどうにか引き抜くことに成功する。
 兵士たちは、女が気を失っているのをいいことに引き抜かれてすぐの性器を覗きこんだ。誰もが突入する前より緊張している。開かれたままの割れ肉は柔らかそうだった。その間から、通常では考えられないほどの大量の精液があふれ出す。垂れ落ちた白濁液は、床に大きく広がっていった。

 バルゴは、最後の目的を果たして死んでいった。


テーマ:18禁・官能小説 - ジャンル:アダルト

  1. 2010/01/10(日) 20:45:21|
  2. 鉄砲打ちのバルゴ
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臥頭狂一

Author:臥頭狂一
(がとうきょういち)
 日々、頭痛に悩まされながら官能小説を書いています。
 いろいろなジャンルに手を出していくつもりです。よろしければ読んでいってください。
 感想、お気づきの点など、コメント、メールでいただけると励みになります。よろしくお願いします。

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