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臥頭狂一のエロ小説ブログ。※18歳未満閲覧禁止。

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僕の従順すぎる幼妻が何度叱ってもお風呂でおしっこをします。 第1章 「風俗狂い、幼な妻を娶る」 第3話 (13枚)


 実家にて目覚める。
 どうも気を失ってしまったらしい。
 あの娘は・・・・・・あの黒髪美少女は、もう帰ってしまった・・・・・・よな。

 ◆ 第3話 醜男の涙。 を読む。 

  ◆ 第1章 「風俗狂い、幼な妻を娶る」目次へ。
  ■ 全体目次・プロローグへ。  




「ん・・・・・・」
 額が冷たくて気持ちいい。
 自然に目が開く。ぼやけてるけど。
 とうぜん天井なんかに焦点を合わせたりはしない。よく『知らない天井だった』とかいう決まり文句を目にするが、そもそも起きてすぐ天井なんか気にするものなのか? 
 視界に入ったところで、ああ天井だな、という感想しか持たないだろう俺は少数派なのだろうか。正直、自分の部屋がどんな天井なのか思い出せん。
 旅先なんかの場合、目ざめて自室じゃねえなと認識するのはまず天井ではないな。寝具の感触、布団が違う。次いで部屋の空気、微妙な匂いなどの違和感。眠りから覚めてすぐ目をぱちくり真上を見つめる習慣はない。あくまで俺の場合はだが。
 異世界や過去に飛ばされても平気なように、普段から意識しておく心構えが必要なのだろうか。目を開けてすぐ天井を見る癖をつけなきゃダメか。
 エロいポスターでも張っておけば自然に目がいくようになるか? ポスターの顔まで精子を飛ばしたら表情が変わるギミックとかどうだ。唇ヒットは特別ボーナス、舌が伸びてぺろりと舐め取っちゃうとか。ホラーだな。そのうち『精子をよこせ~』とか迫ってくるかもしれん。
 まあ、ここが自宅でないことは目を開ける前から認識しているわけだが。
 実家の和室のどれかだろう。倒れたことも覚えている。
 そういや俺、高校までは貧血でよく倒れてたっけな。
 中三のとき、全校集会で倒れたときのことを強く記憶している。男子の保健委員が休んでて、女子に介抱してもらったという思い出だ。嫌悪感を隠しもしない心底不快イヤン死ねばいいのにって顔をされて、あわてて気を失った振りをしたんだよな、ちくしょう。
 そんなことはともかく。
 額に冷えた手ぬぐいが乗せられているのである。
 空調の効いた室内はじゅうぶんに涼しいが、それでも実に心地よい。誰が乗せてくれたんだろう。家政婦のおばちゃんかな。マイペースなおふくろ様ではあるまい。
 横目で畳敷きの室内を見渡してみる。
 うん、誰も居ない。十年経っても相変わらずの俺放置。予想通りだ。敷いた布団に寝かせてくれただけありがたいと思おう。
 気分は悪くなかったので上体を起こしてみる。
 俺が横たわっていた薄い夏布団の横に、水の入った洗面器が置いてあった。定期的に手ぬぐいを冷やしてくれていたのだろうか。気の利く家政婦さんを雇ったのかな。
 ぼんやりしつつ、気を失う前のことを思い返してしまう。ふすまを開けた先に正座していた少女のことを。
 息を吐くのを忘れちまうほど、きれいな娘だった。
 ていうか何あれ? 
 こんなクソ田舎にあんな美少女がいていいの? おかしくない? 一瞬本気で人形かと思ったよ? 成人向け性的欲求解消用人形リアルラブドールのモデルに採用すべきでしょ、オ●エ●ト工業さん! シリコンドール六十万、よーしパパ予約しちゃうぞ。
 ・・・・・・あれが俺の見合い相手、だったのか。
 あの黒髪美少女が。
 夢、じゃなかったよなあ。いまこうして実家にいるんだし。気が遠くなって倒れた記憶もしっかりあるし。妖怪みたいな強烈な母親も登場してたし。
 はあ。
 小っちゃかったなあ。何歳かは聞いてないが。
 チビな俺が抱きしめても包みこめそうなミニマム。ぎゅうってしたら壊れそうで怖いけど、思いきり抱きしめてみたい。あの真っ白な頬が赤く染まるんだろうか。
 声も可愛かった。ひかえめで、おとなしそうで・・・・・・。
 清楚ってああいう娘のことをいうんだろうなあ。
 ・・・・・・ふう。
 帰っちゃった・・・・・・よな。
 そら帰るよ。帰らないわけがないよ。
 見合いの席で相手がいきなりブッ倒れるんだから。しかも男は稀代の醜男ぶさいくときてる。
 目を覚まさないうちに遠くまで逃げなきゃ! できるだけ遠く! 遠くまで逃げなきゃ醜男ぶさいくが追ってくる! たすけてこわい醜男ぶさいくよ! お巡りさんあいつです! はやく、はやく射殺して! ええい貸せヘタクソが! という展開になってしまうのは当然の帰結である。俺が顔面地獄車から逃れようと試算していたのと同じだ。
 はあ。
 もう逢えない、か。
 もう二度と・・・・・・。
 いや、いや、うん。
 これで良かったんだよ。うん。
 もともと結婚なんかする気はなかったんだし。いかに断ろうかと悩んでたんだし。そう。これで約束は果たせた。めでたし。
 そうさ。そうとも。これで良かったんだ。
 あんな小っちゃくて可愛い娘に罵声を浴びせられずに済んだだけ運が良かったじゃないか。倒れた俺、万歳。偉い。いつになく空気読めてる。
 黒髪清楚な人形娘に「キモい! キモすぎ! 近寄るな、臭い! くっさ! てめー、よくこんなブサ顔で見合いなんかしようと思えるなあ? 顔だけじゃなく頭もおかしいんじゃね? 死ねよオッサン! 死んで詫びろ!」とか悪しざまに罵られたら、さすがの俺もショックが大きい。それこそ一週間くらい寝こんでしまいそうだ。
 そう。むしろ会話も何もなくて良かった。結果おーらい。計画どおりではなかったけれども、なにもかも上手くいった。お見合い無事終了。明日からはまた楽しい独身怠けもの生活生涯風俗エロ茶漬けに戻れるんだ。幸せじゃないか。うん。
 ふう。
 はあ。
 いやいやいやいや、なんでため息が出る? 
 あきらめろよ。まさかあんな美少女と結婚できるとでも思ったの? 夢見ちゃった? ジャンボ宝くじ一等前後賞を十年連続で当てるくらい無理のある夢だよ? 明日から勉強はじめて一年でノーベル医学賞を受賞するくらいの、夢のまた夢だよ? 
 三郎、おまえ頭大丈夫か? 身のほどって言葉わかるか? 分相応って言葉を知ってるか? 握手券を一万枚集めても『会いたかった』なんて言葉は引き出せないんだよ?
 うん。頭ではわかってる。わかってるけど。
 一目惚れ、だったんだ。われながら、キモいけど。
 だから、しばらく。
 自由と怠惰をこよなく愛する俺よ。ため息くらい、許せよちくしょう。
 頬が熱かった。
 ヤバい。俺、泣いてるのか。本当にきめえ。醜男ぶさいくの涙なんか誰が見たいんだよ。誰もいなくて良かった。鏡もなくて良かった。自分の泣き顔なんか見たら噴き出してしまうだろうから。
 思いっきり泣いたら、黙って実家を去ろう。
 おふくろも許してくれるだろう。もう俺の存在じたい忘れてる可能性もあるけど。
 額に置かれていた手ぬぐいで目の淵を拭う。鼻がグスグスする。泣きすぎだ、俺。
 繰り返すが、鏡がそばになくて本当に良かった。ただでさえ醜男ぶさいくなのに、本人すら目を逸らしたくなる顔になってるに違いない。妖怪顔面地獄車に匹敵するかもしれん。いっそ、にらめっこでも挑んでみるか? ふへへ。
 なんだかおかしくなってきた。下戸だが酒でも飲みたい気分だ。
 あーあ、やってらんねえ。
 こんなクソ田舎の実家にむりやり呼びだされてブッ倒れて。見合い相手には逃げられて。ここまで格好悪い男もそういやしねえな。はははっ。ある意味貴重じゃね? 意外と面白い人生歩んでるんじゃないのかね、俺って。他人に語ろうとは絶対に思わんが。わらわれて喜ぶ三流芸人じゃないんで。
 つーより容姿とエピソードが噛み合いすぎてて嗤ってすらもらえないかもしれんが。『あ、ああ・・・・・・そう』とか微妙な表情されそう。嗤われるより憐れみのほうがつらい。
 嗤ってもらえるほうが幸せってことも、あるかもしれん。なるほど、芸人の気持ちも少しわかるような気がする。食物連鎖の一番下とか叩かれる発言して炎上するのはごめんだが。てか連鎖の一番下ってどういうこと? ホームセンターの店員に聞いてみようか。煽り発言を嘲笑されるのは痛いし怖いな。芸人の覚悟ってすごい。笑われるのはやっぱりやだ。
 いっそ俺が笑ったらどうか。
「はははは」
 声に出して笑ってみる。うむ、楽しいかもしれん。
「わはははは」
 から元気のつもりだったが、本気で楽しくなってきた。テンションがおかしくなってるだけなんだろうが、ええい構うものか。狂わば狂え。笑って忘れることができるならそうすべきだろう。
 そして明日からまた風俗だ。
 風俗こそわが人生。明日はソープランドはしご記録に挑戦してやろうか。一級|泡風呂士として、記録は常に超えていかないと。そこに山があれば登りたくなるのが男という生き物である。最期は泡の国でつゆと消えるのが男子の本懐よ。
「風俗王に! 俺はなる! 持ち金全部はたいて遊んでやるわ! 女どもよ、札束にひれ伏すがよい! わははははは!」
 札束はないけどな。
 あっ、せっかく実家に来たんだ。高く売れそうなものでも物色していくか。おふくろから受けた被害の迷惑料だ。当然の権利である。ものによっては本当に札束に変わるかもしれんしな。めざせ豪遊。本場吉原、次点で中洲? 気安く遊ぶにゃすすきのか。
 そうと決まれば善は急げ。立ち上がりざま、布団を蹴飛ばす。
 ここがどの部屋かよくわからんが、手当たりしだいに漁っていこう。家政婦さんとかち合っても別に問題あるまい。一応はここの息子だからな。とりあえず隣の部屋を調べるとしようか。壷でも皿でもなんでも来い! 手当たり次第に売っちゃらあ!
「おりゃー!」
 普通に開けても面白くない。引き手に足の指をかけ、勢いよくふすまを開け放ってやった。すぱーん! さすが豪邸なだけはある。建て付けがいい。
「あ・・・・・・」
 は?
「あ、あの・・・・・・」
 なんで? なんで、きみがここにいるの? おじさん、驚いてまた気を失っちゃいそうだよ?
 浴衣姿の黒髪美少女がなぜか立っていたが、声をかけることはできなかった。
 気絶しそうだからではない。足でふすまを開けるなんて罰当たりなことをしたせいだろう。片足を宙に舞わせ、その場に転んでしまったからである。
「あたた・・・・・・」
 豪快にすっ転んだ俺は、腰を打ったらしい。格好悪いとは思ったが、腰をさすさす撫でてしまう。だって痛いんだもん。
「だ、だいじょうぶ、ですか・・・・・・?」
 はう! 近い! 近いよ! 俺、臭くない? 平気?
 思わず自分の匂いを嗅いでしまうという醜態を晒してしまったが、少女は不思議そうに見つめるだけだ。呆れている様子ではない。
 それにしても本当に睫毛が長いな、この娘。伏し目がちな視線が幼い顔だちに似合わない色気を伝えてくる。やめてくれよ。年甲斐もなく胸が高鳴っちゃうじゃないか。醜男ぶさいくの赤面ほど気持ち悪いものはないんだぞ。
「そ、それで、どうしてきみはここに・・・・・・? 帰ったんじゃ、なかったのか?」
 や、やっべえ。にやけてしまう。期待すんなよ、俺! 絶対に期待すんな! 期待すれば後がつらい。もう泣くのはいやだろ?
「あ・・・・・・そ、その・・・・・・」
 か細い声。なかなか返答がもらえない。
 はて。緊張してるのかしらん。今のところ不快を示す表情は浮かんでいない。心底ほっとしている俺がいた。
 こっちをちらちら見る仕草がたまらん。恥ずかしがってるのかな。
 鼻の下伸びそう。さっき泣くだけ泣いちゃったせいで、顔をキリッと保つのが難しい。すげえキモい表情になってる自信がある。
 ん? 胸の前に組んだ手の中にあるのは・・・・・・手ぬぐい? 
菜穗なほさんは、あなたを介抱してくれていたのよ、三郎さん」
 ひたひたと足音が近づいてきたと思ったら、いきなり声をかけられる。
 おふくろ様だった。


  ◆ 第4話 婚姻届と醜男の咆哮。 へ

テーマ:18禁・官能小説 - ジャンル:アダルト

  1. 2016/02/14(日) 12:00:00|
  2. 僕の従順すぎる幼妻が何度叱ってもお風呂でおしっこをします。
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臥頭狂一

Author:臥頭狂一
(がとうきょういち)
 日々、頭痛に悩まされながら官能小説を書いています。
 いろいろなジャンルに手を出していくつもりです。よろしければ読んでいってください。
 感想、お気づきの点など、コメント、メールでいただけると励みになります。よろしくお願いします。

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