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臥頭狂一のエロ小説ブログ。※18歳未満閲覧禁止。

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亜耶芽忍法帖 其の弐



 そして二年が経ち、亜耶芽は十二歳になっていました。まだ背も低く胸もふくらみはじめたばかりですが、お尻は丸みを帯びてきていて女を意識させます。六角雁磨に毎夜弄ばれ、源哉爺には日々房術を仕込まれつづけたせいか、年齢に似合わない艶かしさを身につけていました。亜耶芽が里を歩くだけで男たちの目は奪われ、若い者などは前屈みになって股間を押さえる者も出る始末です。
 未だ幼い少女とはいえ、すでに里の中では亜耶芽と争えるほどの容貌をもつ娘はひとりとして存在しません。後ろ髪に縛った黒髪はつやつやと輝き、瞳は黒メノウのように深い光彩を放っていて、見つめると吸い込まれてしまいそうな妖しさがあります。頬はまだ子供らしくややふっくらとしていますが、なめらかな肌はいかにも柔らかそうで、男ならずとも触れたいという欲求を抱かせました。そして、やや厚めでしっとりと濡れたように見える唇が、幼い貌にな艶としたものを与えています。加えて長い手足が、子供らしさより女らしさをつよく印象づけていました。
 天から授かったような美貌をもつ少女でしたが、いつも孤独を胸にかかえていました。亜耶芽に関心を持つ男は山ほどいましたが、誰も声すらかけようとしません。女子供や老人も同じです。遠巻きに見つめて心奪われることはあっても、近づくことはありませんでした。いまの首領に殺害された、前首領の娘だということが理由のひとつ。革命によって倒された前政権を否定することで、現政権は成り立っているところがあるからです。たしかに前首領の娘と表立って仲良くすれば、現首領から叛逆の芽ありと睨まれるかもしれません。しかしながら彼らが亜耶芽を避ける最たる理由は、六角雁磨との爛れた関係を知っているためでした。
 首領である雁磨が亜耶芽にひどく執着していることは里中に知れ渡っていました。雁磨が夜な夜な犯していることはもちろん、亜耶芽を抱かなければ眠れなくなっているとまで噂されています。それは首領の夜伽をつとめる妾たちが、この二年で四人も追い出されていることから半ば証明されてしまったようなものでした。女好きで絶倫と自ら豪語する雁磨が、抱える妾の半数を解き放つということは普通では考えられません。年端のいかない少女に夢中になり、ほかの女を抱く回数が減っているということのあらわれです。また、用件があって首領屋敷を訪れた者が、昼間から亜耶芽とまぐわっている雁磨を見たという噂も流れていました。いずれにせよ、亜耶芽が雁磨の一番のお気に入りであるということは間違いなく、それだけに里の者は亜耶芽に近づくのをおそれ、または忌み嫌って避けていました。
 若い男が亜耶芽に話しかけているのを、雁磨が知ったらどうなるでしょう。首領であるとはいえ、雁磨は凶暴なことで知られています。一刀のもとに斬り捨てられてしまいそうでした。
 母親たちは、首領の性奴隷のように仕える亜耶芽を、淫らな婢女(はしため)と罵り、子供を近づけないように教育していました。若い女たちも同様で、その美貌への嫉妬も手伝って亜耶芽を蔑み、路上で出会うとあからさまに不快な態度をあらわし、地面へ唾を吐きました。
 すでに家庭を持っている男たちはなおさらです。首領には睨まれたくないし、亜耶芽を蛇蝎のごとく嫌悪している妻の目が怖い。村社会ですので旦那の噂はすぐ妻の耳に入ります。忍者としての任務のついでに町で遊女を相手にすることはできても、里の中では悪いことはできませんでした。
 亜耶芽は友だちの一人も無く、ひとりぼっちで日々を過ごしておりました。話す相手といえば、話術や詐術などのクノイチの師匠と、房術の仕込み師である源哉爺、そして憎き父の仇である雁磨だけです。
 クノイチの師匠は老齢に達している女性です。亜耶芽の女忍者としての才能を多分に認めてはいましたが、師と弟子の関係にすぎません。修行の間だけのつきあいであり、孤独を癒してくれる相手にはなり得ませんでした。本心では里のほかの女たちと同じく亜耶芽を嫌っているようで、修行以外のことでは口もきいてもらえません。
 源哉爺はぎらぎらとした男の欲望をたぎらせているだけで、亜耶芽の身体を求めてはいるだけのひひ爺です。嫌悪の対象であり、話し相手になってほしいと思ったこともありませんでした。
 雁磨にいたっては父の仇であり、また自分自身の仇でもありました。雁磨は夜ごと、時には修行を中止させてまで白昼のうちから亜耶芽を押し貫き、弄びました。はじめて雁磨に犯されてから二年間、源哉による房術の仕込みの効果もあって少女の肉体は淫らに華ひらいてしまっています。亜耶芽は淫らにつくりかえられた身体が恨めしく、汚れてしまった自分が悲しくてなりません。清潔な自分を奪った男としても、雁磨は許されざるべき仇敵でした。
 しかし、まだ復讐のときではありませんでした。雁磨を倒すには、亜耶芽はまだあまりにも力不足です。いまだ雌伏のときであり、少女はまだ幾年か耐える必要がありました。亜耶芽の辛い毎日は、まだまだ終わりを告げそうにありません。


 次回のお話(其の惨)
 前回のお話(其の壱)

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

  1. 2009/12/21(月) 17:20:28|
  2. 亜耶芽忍法帖
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亜耶芽忍法帖 其の惨



 蒸し暑い日が続いていました。地面は乾ききっていて、もやもやとしたゆらめきが立ち昇っています。すでに日は落ちかけているというのに、突き刺す光にはまったく容赦がありません。
「おい、亜耶芽だっ……!」
「ば、馬鹿、声がでけえよ。どれどれ……」
 遠くから、若い男の声が聞こえます。亜耶芽は里のはずれにある井戸で渇いた喉を潤そうと、釣る瓶の桶に口をつけているところでした。
 ふたりの男は下忍で、まだ十七、八の下っ端でした。遠くから評判の美少女を、喉を鳴らしながら食い入るように眺めていました。
「ごくっ……あの脚、見てみろよ」
「あれでまだ十二だってんだろ……いやらしいケツしやがって」
 男忍者ほど厳しいものではありませんが、クノイチも体術などの戦闘訓練を行います。そのために身につけている小袖は動きやすいように丈が短く、膝の上までしかないものでした。男忍者はの忍者袴と呼ばれる軽装の袴を着用することもありますが、クノイチが下衣をつけることはほとんどありません。生脚が男の気を惹き、惑わすのに役立つためです。
 亜耶芽の小袖は成長が著しいためか他のクノイチと比べてもさらに短く、ようやくお尻を隠せるくらいしかありません。水を飲むために屈んでいるため、朱色の小袖のお尻部分が引っ張られて、丸いかたちがよくわかります。すらりと伸びた長い脚を見て、男たちが唇を舐めまわしました。
「も、もうちょっと屈まねえかな。亜耶芽のまんこ……見てえ」
「馬鹿、知らねえのかよ。クノイチはふんどししてるんだとよ」
「えっ、何でよ」
「そりゃあ、あんだけ裾が短けりゃ、見えちまうからだろ」
 彼らの言うとおり、亜耶芽はふんどしを着用していました。この時代、女性は下着を着用しないのがふつうです。しかし、裾を短くしたクノイチは秘所を露出させておくわけにもゆかず、ふんどしを着用する者が多かったのです。
「けど、ふんどしってのもまた……亜耶芽がふんどし姿で、首領の前で大股開いてると思うと……」
「ああ……亜耶芽と犯ってみてえ。首領はいいよなあ、毎晩毎晩、亜耶芽のまんこにずっぽりチンポ突っ込めるんだからよ」
「……勃っちまったよ。ちっ、今日も亜耶芽でセンズリだ。せめて夢の中でめちゃめちゃに犯してやる。たっぷり注ぎこんでやるぞ」
 若い下忍ふたりは小声で話しているつもりですが、亜耶芽にはすべて聞こえてました。クノイチの修行には情報収集のために、小さな音も聞き逃さない『遠耳の術』があるのです。もちろん男たちは承知の上で聞こえないように話しているつもりだったのですが、亜耶芽の耳は彼らの想像を超えていました。師匠をも凌駕する亜耶芽の耳は、一町(約百九メートル)先に落ちた針の音でさえ聞き分けることができます。彼らの下卑た会話内容はすべて丸聞こえでした。
(また、あたしを見て……やらしい話、してる……)
 珍しいことではありませんでした。亜耶芽の存在は、人の目を惹きつけました。亜耶芽を遠巻きに眺めながら、男衆なら欲望を込めた視線を浴びせながら卑猥な話を、女たちなら敵意を剥き出しに睨みつけて口汚く罵りを吐き出すのです。遠耳の術を身につけてしまったおかげで、遠慮の無い視線だけでなく、聞きたくない声までもが少女の幼い心を傷つけます。
 以前はどちらの目も、嫌で仕方ありませんでした。獣のような男たちも、仇のように思われている女たちも。けれども、最近では亜耶芽の身体に変化があらわれ、男たちの淫猥な言葉に反応するようになっていました。男が自分の身体を求める発言が耳に入ると、自然と身体が熱くなりました。とくに、若い男の欲望を隠そうともしない下卑た言葉には、少女の幼い女の部分が火照りだしてしまうのです。
 日々繰り返される房術仕込みと首領の六角雁磨への『おつとめ』のせいで、少女の小さな肉体は女の悦びをすでに知ってしまっていました。淫らに調教された亜耶芽の身体は、弱冠十二歳の幼い身ながら男の欲望が発する獣の匂いを求めずにはいられなくなっていたのです。
(あたしで……せんずり、するって……あたしを犯すことを想いながら、おちんちん……擦るの……?)
 ごくり、と亜耶芽は口中に溜まった唾液を飲み込みました。男たちは離れたところから、いまだ少女の下半身を凝視しています。痛いくらいに視線を感じ、女の奥から滲んでくる液体がふんどしに染みてゆくがわかりました。
 井戸にもたれたまま、股間に伸ばしそうになる手を押さえ、淫らな妄想を浮かべつつある頭をぶるぶると振ります。
(いけない……。これから、源哉爺のところへ、行かなきゃ……)
 亜耶芽は詐術の訓練を終え、房術の修行のために源哉のところへ向かう途中でした。そのことを思い出し、淫らに火照ったままの身体で歩き出します。ふらふらと覚束ない足取りで歩く少女の姿は、後ろから見るとまるでお尻を振って男を挑発しているようでした。ふたりの若い下忍は亜耶芽の小さくまるいお尻を、しばらく息をするのも忘れ、姿が見えなくなるまで見つめつづけていました。


 次回のお話(其の四)
 前回のお話(其の弐)

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

  1. 2009/12/21(月) 17:44:47|
  2. 亜耶芽忍法帖
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亜耶芽忍法帖 其の四 (27枚)

 亜耶芽は房術の仕込を受けるために源哉爺の屋敷を訪れます。ちびで風采のあがらない老人でしたが、里での地位は高く尊大な男です。
 源哉は助手に楓というクノイチをつかっていました。亜耶芽に触れることを禁じられている源哉は、楓に亜耶芽の調教を命じるのでした。


◇ 小説本文を読む

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  1. 2009/12/24(木) 15:54:25|
  2. 亜耶芽忍法帖
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プロフィール

臥頭狂一

Author:臥頭狂一
(がとうきょういち)
 日々、頭痛に悩まされながら官能小説を書いています。
 いろいろなジャンルに手を出していくつもりです。よろしければ読んでいってください。
 感想、お気づきの点など、コメント、メールでいただけると励みになります。よろしくお願いします。

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